談話室

▼▽日本における3・11と同じように、その国では4・26という日がずっと人々に記憶され続けるのだろう。1986年の爆発事故から30年以上を経たチェルノブイリ。今なお廃炉には程遠く、広範囲に影響が残っている。

▼▽「原発事故 国家はどう責任を負ったか」(馬場朝子・尾松亮著)は、事故の5年後に成立したチェルノブイリ法に着目する。国家が国民を守る責任を明確に規定、世代を超えた被災者への補償を定める。ソ連中央政府と一共和国だったウクライナ政府が編み上げた法律だ。

▼▽法が成立した年の暮れにソ連邦は崩壊した。クレムリンが造らせた原発、モスクワから配分されるはずだった補償財源―。当然ながら“隣国”ロシアは資金拠出を拒む。法を受け継いだ独立国ウクライナには今、法を完全に履行できるだけの財力もなく、補償は滞りがちだ。

▼▽翻って、日本はどうか。自主避難は「本人の責任」、震災が「東北で良かった」と言い放った復興大臣が辞任に追い込まれた。被災地に最も寄り添うべき閣僚のあるまじき発言に、あきれるほかない。被災者と誠実に向き合い、責任を果たしていく国の覚悟が問われている。

(2017/04/26付)
最新7日分を掲載します。
  • 4月26日
  • ▼▽日本における3・11と同じように、その国では4・26という日がずっと人々に記憶され続けるのだろう。1986年の爆発事故から30年以上を経たチェルノブイリ。今なお廃炉には程遠く、広範囲に影響が残っている。 [全文を読む]

  • 4月25日
  • ▼▽お隣の話とはいえ、人ごととは思えない。秋田県の4月1日現在の人口が100万人を割り込み、99万9636人となった。ピークだった1956(昭和31)年の135万人から26%減少、90万人台は87年ぶりという。 [全文を読む]

  • 4月24日
  • ▼▽「大きな鞴(ふいご)が荒々しく作動しているような音がきこえてくる」「巨大な生物の呼吸音」か-。夜の闇に包まれた開拓集落をヒグマが襲う。6人が亡くなった「三毛別(さんけべつ)羆(ひぐま)事件」は北海道苫前(とままえ)村で1915年12月に起きた。[全文を読む]

  • 4月23日
  • ▼▽作者が詩人の谷川俊太郎さんと知って驚いた覚えがある。「しーん」から「もこ」「にょき」と擬態語が続く絵本「もこもこもこ」(元永定正絵)。刊行から今月でちょうど40年を迎えたが、今も書店に並ぶ傑作だ。[全文を読む]

  • 4月22日
  • ▼▽ライバル社同士の販売シェア争いは、どの業界でも激しい。ビールの世界も同様である。「キリンビール高知支店の奇跡」(田村潤著)はトップシェアを目指して戦略を展開する現場の姿が生々しい。20年近く前の話。 [全文を読む]

  • 4月21日
  • ▼▽「栴檀(せんだん)は双葉より芳し」というわけではなかったようだ。鶴岡市の小学校時代は偏食のため、ひょろひょろに痩せた体。クラスの優等生免状をもらったこともなかった。自ら「体格劣等、頭脳中等」と振り返っている。 [全文を読む]

  • 4月20日
  • ▼▽アフリカや南米に多い感染症のオンコセルカ症(河川盲目症)は線虫類の一種が人体に寄生して起こる。ブユが媒介し、回旋糸状虫(しじょうちゅう)が皮下組織で育ってこぶを形成、幼虫ミクロフィラリアが眼球に侵入し、失明に至る。[全文を読む]

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内7市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

GW特別号、26日配信

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2017年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2017年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報、おくやみ… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から