永田町ウオーキング

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首相官邸 ドローンで厳戒態勢

2015/5/3 11:30
「ドローン」が発見された首相官邸。事件後は警察官が屋上を見回る

 永田町は4月最後の週末、物々しい空気に包まれた。首相官邸の屋上で小型無人機「ドローン」が見つかり、国家行政機能の中枢で警備を突破された警視庁は厳戒態勢を敷いた。

 事件は4月24日に急展開した。福井県警小浜署に男が出頭し、「反原発を訴えた」と供述した。首都圏反原発連合は毎週金曜日の午後6時半から官邸前で脱原発を求める抗議行動を繰り広げているが、同日夕の参加者は「再稼働反対」と一層強く訴えた。

 国会記者会の記章と帯用カードを所持し、国会周辺を取材する記者にとっても官邸は特別区域。2002年4月の新官邸完成に伴い、顔写真とバーコード入りの官邸通行証がなければ入れない仕組みになった。何重ものチェックを受け、西通用口で金属探知機をくぐってようやく建物の中へと向かう。

 地上の厳格さとは裏腹に、官邸は上空の警備に死角があったことを露呈した。ヘリポート付近に舞い降りた飛行体の影響で、取材規制につながるような事態に発展しなければいいのだが。(東京支社・古頭哲)

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