やましん住宅展示場/ハウジングプラザ平清水/家づくりコラム【家識(いえしき)】

家づくりコラム家識

⓰「知っとくワード集【ラ行】【ワ行】編」

畳の上でくつろぐ男性のイラスト

家づくりを真剣に考え始めると、今までなんとなく聞き流していた住宅用語などが気になり始めるものです。住宅メーカーのパンフレットを見て、展示場で担当者の話を聞いて、気になったあのワードの意味を簡単解説。今回の家識は、今さら聞けない住まいに関する知っとくワード集の第5弾にして最終のラ行・ワ行編です。ご家族での話し合いや住宅メーカーの担当者との打ち合わせの際などにお役立てください。

【ラ行】

<ラーメン構造:らーめんこうぞう>

住宅の構造形式の一つで、語源はドイツ語の「Rahmen(額縁の意味)」。柱と梁(はり)が交わる接合部分を溶接などで固く留めて変形しにくくした強靱な構造体を指します。主に鉄筋コンクリート造や重量鉄骨造に採用されてきた構造ですが、近年は耐震性への関心が高まったことなどから一般の木造住宅などにも幅広く使用されるようになりました。空間を広く活用できる、開口を自由に取れるなどのメリットもあります。

<欄間:らんま>

天井と鴨居(かもい)の間に通風や採光のために設けられた開口部のこと。ちなみに、鴨居とは和室の襖(ふすま)や障子をはめ込むための上部に取り付けられる横木。欄間は、部屋と部屋の境目や部屋と廊下の間に設けられ、透かし彫りや組み格子などがデザインされた建具をはめ込んで装飾性を高めるケースも多いようです。古民家などを再生した旅館やカフェでは、フローリングにソファといった洋室スタイルにも欄間が見事に調和して落ち着いた雰囲気のレトロ感を醸し出しています。

<リノベーション:りのべーしょん>

住宅のリフォームとリノベーション、どちらも既存の住宅に手を加えるという意味では同じで明確な定義はありませんが、リノベーションはより大掛かりな改修と考えられます。外装の塗り替えやキッチンの設備の変更、壁紙の張り替えなど、傷んだ部分を修復する、不便を解消するなど、悪いところを回復させるのがリフォームだとすると、ライフスタイルに合わせて間取りや内外装を一新する、デザイン性を高めるなど、住環境や価値をより向上させる改修をリノベーションと捉えるとわかりやすいのではないでしょうか。

<琉球畳:りゅうきゅうだたみ>

「琉球畳」とは、もともとは沖縄地方で栽培されていたカヤツリグサ科の「七島イ」(しちとうい)という植物を使用した調湿性や防臭・消臭性にも優れた畳のこと。しかし、現在は畳表の素材に関係なく、半畳サイズ(正方形)で縁無しの畳全般を「琉球畳」と呼ぶようです。生活スタイルの変化でフローリングが主流になってもどこかに畳スペースが欲しいという人は若い世代にも少なくありません。その際、洋間と並べても違和感なくオシャレに映える琉球畳が人気を集めています。カラーバリエーションも豊富で畳コーナーをシックにも華やかにも演出できる点も魅力です。

<ルーバー窓:るーばーまど>

羽目板状のガラスやアクリル板などをブラインドのように少しずつ重なるように縦や横に一定の傾斜を保ちながら並べた窓をルーバー窓、またはジャロジー窓と言います。その角度を変えて隙間を空けたり閉じたりすることで換気や採光を自在に調節することができ、半透明の素材を使えば程よい角度で外からの視線はシャットアウト。小さいサイズでも換気能力も明るさも確保できるので玄関やキッチン、浴室、トイレなどに利用されることが多いようです。

<Low-Eガラス:ろーいーがらす>

Low-Eとは、Low emissivity(低放射)の略で、Low-Eガラスとは、特殊な金属膜を表面にコーティングすることで断熱性や遮熱性を高めたガラスのことです。一般的なガラスの放射率が0.85 程度であるのに対してLow-Eガラスは0.1以下。放射熱が低いということは室内の暖房エネルギーを反射して高い断熱性を発揮するということ。複層ガラスに使用することで断熱性・遮熱性をさらに向上させることができます。

【ワ行】

<和モダン:わもだん>

生活スタイルの欧米化によって住宅も洋風住宅が主流となっていますが、そんな中にも伝統的な和の要素を取り入れて温もりや懐かしさを演出したオシャレな住宅を和モダンな家などと呼んでいます。外装に瓦や白壁、内装に無垢材や珪藻土、畳や襖など、要所要所に和テイストの素材や建具、家具などを取り入れるのが特徴です。上記の琉球畳も代表的な和モダンアイテムと言えるでしょう。和モダンな家は、年配の方にはもちろん、若い家族にも根強い人気があります。