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【2017衆院選】県内小選挙区情勢の詳報

2017年10月12日 09:00
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 衆院選の県内3小選挙区は、10人の立候補者が22日の投開票を目指し、各地で熱戦を繰り広げている。山形新聞社は10、11の両日に世論調査を行い、本社と各支社の取材を加味して選挙中盤の情勢を追った。(文中敬称略)

【1区】遠藤氏、手堅い戦い―人脈生かし追う荒井氏
 遠藤が全域で優位に戦いを進める。荒井は知名度アップに努め、追い掛ける。「安倍1強」の是非、「希望の党」「立憲民主党」設立を巡る民進党の分裂が無党派層にどう作用するのか、不確定要素もある。

 遠藤は2回連続で新人の挑戦を受けた形。前回は公示直前の対抗馬登場だったが、荒井が昨年12月に表明したことで警戒感を強め、切り崩しを防ぐ戦略を練ってきた。自らの後援組織に加え、支援企業などをフル稼働させて支持基盤を手堅くまとめている。

 遠藤が全面支援した2年前の山形市長選は、佐藤孝弘が制した。佐藤が同市内に張り巡らせる後援組織との連携を強め、安定感のある戦いぶりを見せる。県農協政治連盟などの各種団体推薦も追い風に、実績と行動力をアピールし、浸透している。

 荒井は民間企業や地域活動で培った人脈を生かし、同世代や政権批判票の結集に力を注ぐ。PTA組織の役員などを務めた経験を踏まえ、教育や子育て支援の充実を掲げて追い上げを図る。鹿野道彦元農相や民進系議員団、連合山形などが支える。

 出馬表明以降、地道に支援組織を固めてきたが、希望公認を得たことで社民党県連が自主投票となったのが懸念材料。新党効果の不透明感もあり、徹底的な草の根運動で無党派層の取り込みなどを進めている。

 石川は無党派層や憲法改正に慎重な有権者を意識した運動を徹底。小選挙区との連動で、比例票の上積みを期す。

【2区】鈴木氏、組織戦を徹底―近藤氏“草の根”展開
 組織力で3連勝を狙う鈴木と草の根の運動で雪辱を期す近藤が競り合っている。支持が拮抗(きっこう)する地域もあり、無党派層の動向が情勢を左右しそうだ。

 鈴木は選挙区内の党所属県議12人、支援市町議約120人、約500社で構成する企業後援会と分厚い態勢に公明の協力を加えた組織戦を徹底。県農協政治連盟の推薦も得て前回票の上積みを図っている。

 地元南陽市を中心にした置賜、首長が積極的に支援する東根市など北村山で先行している。森友、加計学園問題や強引な国会運営に関し安倍晋三首相への批判が根強い中、インフラ整備や農業面の実績などを前面に保守層の確保に懸命だ。支援議員の動きが鈍い地域もあり、各議員の支援者や農家への浸透が鍵を握る。

 過去2回、比例復活に甘んじた近藤は集落単位の後援会、昨年4月に設立した計約100人の県議、市町議による支援組織を軸に運動を展開。昨夏の参院選で野党共闘で圧勝した舟山康江の支援者らも加わり、支持固めを進める。

 地元・米沢市でやや優位に立ち、寒河江・西村山などで鈴木と互角に戦う。ただ、憲法問題などに関し希望入りに不満を持つ支援者も一定程度おり、連合山形傘下の労組は一枚岩とは言えない状況だ。無党派層の支持も伸び悩んでおり、政権批判票をどこまで取り込めるかがポイントになる。

 岩本は護憲勢力の支持を広げ、前回の共産候補並みの得票をうかがう。

【3区】加藤鮎氏、全域で体制を整える―阿部氏、酒田外の支持拡大へ
 2期目に挑む加藤鮎と返り咲きを狙う阿部がしのぎを削る。直前の鶴岡市長選(15日投開票)では加藤鮎が前面に立って現職を支援、阿部陣営が新人を後方支援しており、結果が大きく影響しそうだ。最上地域の攻防も鍵を握る。

 加藤鮎は国政与党議員として首長、市町村議との連携を強め、3区全体で支持体制を整えた。警戒していた野党共闘は阿部の希望入りで一部が崩れたが与野党対決の構図は続く。希望の風が読み切れないものの、高速道路や港などインフラ整備の実績をアピールし、ぶれない政治姿勢、自公政権の安定感を強調する。

 市長選では現職とともに保守結集を呼び掛け、強固な地盤を持つ鶴岡市では優位に立つ。前回足掛かりを欠いた酒田でも上積みに攻勢をかける。

 保守分裂の末、前回惜敗した阿部は、無所属での出馬を念頭に地域回りを重ねて支持を取り込む選挙戦を展開。市町村議員75人が支援組織を作り、地元酒田以外でも支持拡大を進める。

 野党共闘により舟山康江が大勝した昨夏の参院選で存在感を示して民進推薦を受け、その後希望公認を選択。共産支援は逃すも舟山と連携を強め、保守層への拡大、無党派層の取り込みを狙う。酒田で先行し、市議選(22日告示)では支援市議と共闘する。希望への有権者の評価が懸念材料。

 加藤太は鶴岡市議選の共産候補と連携し、支持層以外にも浸透を図る。「幸福実現党」公認の城取は既存政治への批判を強める。

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