県内ニュース

立谷川に1万8000年前の埋没林 山形大の山野井名誉教授が調査、判明

2017年12月14日 21:10
手前右側に見えるのが埋没林。川岸の浸食により姿を現した=山形、天童市境の立谷川(山野井徹名誉教授提供)
手前右側に見えるのが埋没林。川岸の浸食により姿を現した=山形、天童市境の立谷川(山野井徹名誉教授提供)
 山形、天童市境を流れる立谷川で約1万8千年前の埋没林が見つかったことが14日までに、山形大の山野井徹名誉教授(地質学)の調査で分かった。大規模な埋没林の発見は県内で4例目といい、保存の必要性を訴える。

 場所は国道13号の天童大橋の直下から上流にかけての約200メートル区間。河川内や岸辺にトウヒ(エゾマツの仲間)、ツガ、カラマツなど針葉樹の幹や実の炭化した化石が多数見つかった。長さ10メートルほどの流木も数本確認された。

 放射性炭素年代法で測定したところ、氷河期に当たる「新生代第四紀更新世」の期間で1万8585~1万8296年前と判明した。当時の大規模な土石流などの洪水で、森林全体が地下に密閉され、腐食せずにすんだらしい。

現地で見つかった埋没林の幹を手にする山野井徹名誉教授=山形市
現地で見つかった埋没林の幹を手にする山野井徹名誉教授=山形市
 長年にわたる環境変化や浸食作用により、現在の川床が削られて洪水礫(れき)層とともに埋没林が現れた。今年8月、天童市内の男性から「川床に化石のようなものがある」と情報が寄せられ、山野井名誉教授らが調査を進めていた。

 山野井名誉教授は「山形の大地の成り立ち、気候や環境が分かる貴重な発見」とする一方、埋没林は日々流失しており「そのまま残しておくのは無理としても、採取して調査し、後世に伝えていく必要がある」と県立博物館などに保存を働き掛けている。

 山野井名誉教授によると、県内でこれまでに確認された埋没林は、いずれも須川流域の山形市谷柏、同市黒沢、上山市宮脇の3カ所。同じような樹種であるため、南山形地区は広大な針葉樹林帯だったと推定されるという。

関連記事

by weblio


おすすめニュース

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内7市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

週1回配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2018年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2018年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報、おくやみ… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から