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冒険家・関口さん、カナダ縦断2季目終了 危機を乗り越え3800キロ

2018年04月16日 14:04
カナダのグレートスレーブ湖を渡ってゴールし、ガッツポーズを見せる関口裕樹さん=3月25日(関口さん提供)
カナダのグレートスレーブ湖を渡ってゴールし、ガッツポーズを見せる関口裕樹さん=3月25日(関口さん提供)
 厳冬のカナダを舞台に、数シーズンをかけ約7千キロ縦断に挑んでいる冒険家関口裕樹さん(30)=山形市飯田西5丁目=が2シーズン目の挑戦を終え、無事帰国した。救助が望めない一面氷雪の湖上で、命の危険にさらされるアクシデントも乗り越え、69日をかけ自転車と徒歩で約3800キロを踏破した。

 1月中旬、前回終点手前の町ノーウェイハウスを出発した。スパイクタイヤ装着のマウンテンバイクにまたがり、北極圏域まで100キロほどの町・デレネを目指した。

 テント泊を繰り返し、ハイウエーや冬季だけ出現するアイスロードなどを1日50キロほどのペースで進んだ。途中、髪と瞳が黒く、アジア人に近い先住民「クリー族」にも出会った。食料や水を分けてくれたり、温かい料理を提供してくれたり、家にも泊めてもらった。雨でずぶぬれになった時、店の一部を乾燥場所として貸してくれた人もいた。「『コーヒーは飲みたかったら飲め』という感じ。助け合うことが当たり前の土地柄だからか、さらりとした優しさが心地よかった」と関口さん。現地の教師に講演を頼まれ中学生と交流したり、地元の新聞で紹介されたりもした。

 3月中旬、デレネに到着した。当初計画していたグレートスレーブ湖上のルートは条件が悪く回避したため、飛行機で同湖の北の町に飛び、湖を徒歩で約200キロ南下する形で計画完遂を試みた。だが、これが危機を招く結果となった。

 ゴールまで残り約50キロの最終盤。氷の裂け目からあふれた水でシャーベット状になった湖面の雪に両脚ともすねまで漬かった。気温は氷点下30度。靴内部がぬれれば凍傷になる恐れがある。通話圏外で連絡手段はなく、歩行不能は死をも意味する状況。二層構造の靴の外側はぬれ、内側にも水がしみた。動悸(どうき)で呼吸は激しく荒れた。

 その中で決断は早かった。最低限の食料や燃料を残し、身軽にした。テント内で靴の氷をハンマーでたたき落とし、靴の内側を取り外しコンロの熱で乾燥を試みた。完全には乾ききらなかったがヘッドライトや月光を頼りに歩き通した。3月25日、グレートスレーブ湖を渡りきり、今回のゴールとした。

 命の危険にさらされながら、今シーズンの挑戦を無事乗り切った関口さん。「恐怖心は身を守るためには必要。のみ込まれないことが大切」との教訓を得たと振り返る。

 今後は未定で、国内の冬山縦走を経て再来年にも冒険を再開するという。関口さんの活動はブログ(http://ameblo.jp/timl40000k/)でも紹介している。講演依頼などはEメールtiml40000k@yahoo.co.jp

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