県内ニュース

全国高校野球山形大会100回~夏空の球音(6) 8強の壁突破

2018年07月11日 10:02
県スポーツアドバイザーに佐竹政和氏(左)を迎え、レベルアップを図った=1998年
県スポーツアドバイザーに佐竹政和氏(左)を迎え、レベルアップを図った=1998年
 その試合は県全体で野球の強化策に取り組むターニングポイントとなった。1985(昭和60)年の第67回大会、東海大山形が7―29でPL学園(大阪)に大敗した。“弱小県”のレッテルを覆そうという球児たちの闘いは、長きにわたり8強の壁に挑み続けた県勢の歴史と重なる。

 第61回(79年)の日大山形、第69回(87年)の東海大、第74回(92年)の日大と、県勢は幾度となく3回戦までは進んだものの、8強の壁は厚かった。「7―29」の試合を機に強化に向けた気運が高まり、96年に佐竹政和氏が県スポーツアドバイザーに就任した。酒田南の西原忠善元監督、羽黒の横田謙人前監督、日大山形の荒木準也監督、山形中央の庄司秀幸監督ら社会人野球で活躍した経験豊富な指導者も次々に現れ、県全体のレベルを着実に押し上げた。

 2004年の春の選抜大会では東海大が8強に入り、05年には羽黒が4強へ。「夏の8強」への期待が最高潮を迎えた06年の第88回大会で、ついに悲願が結実した。

第88回大会で今治西(愛媛)を破り、県勢初の8強入りを果たした日大山形=2006年、阪神甲子園球場
第88回大会で今治西(愛媛)を破り、県勢初の8強入りを果たした日大山形=2006年、阪神甲子園球場
 2年生エース阿部拓也を中心とした日大山形は1回戦で開星(島根)、2回戦で仙台育英を破ると、3回戦で今治西(愛媛)と対戦。両チーム合わせて4本塁打、32安打が飛び交う打撃戦は8―8で延長戦にもつれこんだ。2点ビハインドの延長十三回。日大ナインはあきらめなかった。主将常川知也らの連打で追い付くと、7番秋場拓也が犠飛を成功させ、劇的なサヨナラ勝ちで8強の扉をこじ開けた。大敗の苦い思い出から、21年後の夏だった。

関連記事

by weblio


おすすめニュース

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内7市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2018年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2018年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報、おくやみ… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から