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全国高校野球山形大会100回~夏空の球音(7) 4強入り、そしてその先へ

2018年07月12日 11:06
第95回大会の準々決勝で明徳義塾(高知)に逆転勝ちし、ベスト4進出を決めた日大山形=2013年、阪神甲子園球場
第95回大会の準々決勝で明徳義塾(高知)に逆転勝ちし、ベスト4進出を決めた日大山形=2013年、阪神甲子園球場
 2006年の第88回大会で日大山形が8強入りを果たし、その「上」が県勢にとっての目標となった。しかし、その後は6年連続で県勢は初戦敗退するなど足踏みが続いた。不振を打破するため県高校野球連盟は12年夏、強化方針として長打力アップを掲げ、合同練習会を企画するなどして全国で勝つための方策を模索した。

 県勢による本塁打数の減少傾向もあり、強化方針は「本塁打、長打が打てるチームをつくる」。選抜された有望選手が有力な社会人、大学選手と合同練習を行い、選手は習得した技能を各チームに還元する。こうした県全体の取り組みにも後押しされ、翌13年の第95回、歴史を塗り替えたのはまたも日大だった。

 初戦の2回戦で日大三(西東京)、3回戦で作新学院(栃木)といずれも夏の優勝経験校に完勝し、7年ぶりの8強入りを決めた。主将の奥村展征(ヤクルト)が束ねるチームは県勢初の4強入りを懸け、準々決勝に臨んだ。相手は優勝候補で、これまで幾度となく県勢の前に立ちはだかった明徳義塾(高知)だ。

 1―2で迎えた六回に4番奥村の適時三塁打で追い付いたが、その裏に1点を奪われて再びリードを許すなど、一進一退の攻防。勝利を大きく引き寄せたのは八回。3番峯田隼之介の適時三塁打などで逆転に成功すると、エース庄司瑞が粘り強い投球でリードを守り抜き、4―3で歓喜を呼んだ。

 「4強の壁」の先には、さらに高い峰がそびえるが、頂が見える位置まできた。越えられない壁はないことは県勢の100年の歩みが証明している。物語の続きは、12日に開幕する山形大会に出場する全ての球児に託された。

(この企画は報道部・小林達也、相原健佑、野田達也が担当しました)

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