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鮮度保持、効果あり JA全農山形、特殊フィルムで輸送試験

2018年08月15日 11:16
エクステンドで包装した県産サクランボ。香港まで輸送し、鮮度を保つ効果が確認された(JA全農山形提供)
エクステンドで包装した県産サクランボ。香港まで輸送し、鮮度を保つ効果が確認された(JA全農山形提供)
 JA全農山形は県産サクランボの輸出拡大に向け、青果物の鮮度を保つ特殊フィルム「Xtend(エクステンド)」を活用した輸送試験に取り組んでいる。香港までの船便で試したところ、包装しなかった物と比べ腐敗の抑制効果が確認された。輸送コストの削減にもつながり、県産農産物の海外展開の可能性が広がる。

 エクステンドはイスラエルのメーカーが開発した。フィルムが青果物の呼吸や蒸散を調整し、鮮度を維持する仕組み。国内での導入例はまだ少なく、包装する青果物に合わせてオーダーメードでフィルムを製作し、モモやメロンなどで実績がある。

 同JAはタイや香港、台湾などをターゲットに、空輸で県産サクランボを輸出している。輸送時間を短縮できる利点はある一方、鮮度の低下や着陸時の衝撃による損傷なども発生し、飛行機による輸送コストがかさんで店頭価格が割高になるなどの課題がある。

 香港への輸送試験は6~7月にかけて行われ、輸送コストの削減を想定して船便を使った。主力品種「佐藤錦」と県奨励品種「紅秀峰」の箱詰め(1キロ)とフードパック(200グラム)について、包装の有無で腐敗率や食味への影響を比較した。

 6月27日にサクランボを出荷、7月3日に仙台港から輸送し、同16日に香港に到着した。検査の結果、佐藤錦の腐敗率は包装なしが50%だったのに対し、包装ありは10%だった。紅秀峰は5%から2%へと改善した。軸のしおれや光沢の劣化はほとんど無く、鮮度を保っていたことから、船便による輸出も可能なことが確認された。

 今後は、エクステンドを使って各国にサクランボを売り込むほか、別の農産物での活用も進める。JA全農山形の担当者は「エクステンドを使うことで、見た目も食味も良くなり、海外で県産サクランボが認められるようになると思う」と期待を込めた。

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