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蔵王山頂へ「宝沢口古道」復活 山形・地元有志が整備、早速ツアー

2018年10月09日 10:04
有志が草刈りなどの整備を進め、市民らが緑あふれる古道を歩いた=山形市上宝沢
有志が草刈りなどの整備を進め、市民らが緑あふれる古道を歩いた=山形市上宝沢
 いにしえの登山道で蔵王の頂へ―。現在は使われなくなっていた山形市東沢地区から登るルート・宝沢口古道を地元有志らが復活させた。付近には史跡や雄大な自然、景観を味わえるスポットもあり、山岳観光資源として期待される。第1弾ツアーが9月29日に開かれ、参加者からは「たくさんの名所がありすごい」などと好評だった。

 東沢地区振興会(横山隆則会長)によると、古道は江戸時代中期ごろから昭和初期ごろまで使われた。当時は山形中心部から東沢地区を通って蔵王山に向かったといい、明治時代の絵馬では山に向かう無数の人が描かれている。

 その後、交通網の発達などで使われなくなったが、横山会長が「多くの伝説や見どころがあり、地域を盛り上げたい」と再整備を決めた。9月4日に地域の年配者の案内でたどると、ほぼ当時の道が残っていた。同15日に草刈りと倒木の伐採を行い、その後、川を渡るための丸太の橋を架けた。

 「蔵王古道を辿(たど)る東のお山詣(まい)り」と題したツアーには、市内外から総勢約50人が参加。起点となる下宝沢の蔵王大権現で安全祈願を行い、蔵王ダムに通じる県道を4キロほど登ると、不動沢との分岐で今回整備した古道の入り口が現れる。蔵王権現塔と呼ばれる高さ2.7メートル、幅2.1メートルの巨大な石碑が岩の上に絶妙なバランスで立つ。

 古道に入っていくと杉の木の間を縫うように道が続いていく。参加者も「昔の人が通ったんだね」「落ち葉で道がじゅうたんのよう」と会話が弾む。1合目「行き別れ地蔵」を過ぎ、3合目「歌の沢」付近では冷たい空気の出る風穴もあった。落差約15メートルの不動滝も名所の一つ。途中から従来の登山道につながり、ドッコ沼、地蔵岳へ向かった。

 今後、古道の保存に向け、市東部公民館などと協力しながら、維持管理をする新組織を立ち上げる予定。横山会長は「保存に協力してくれる人を広く募っている。長いスパンでやっていきたい」と意気込んでいる。

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