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山形大、延世大(韓国)と協定 30日調印式、重粒子線装置「山形モデル」導入

2018年10月23日 10:07
寄付した県民や企業、団体の名前などを刻んだ銘板の除幕式が行われた=山形市・山形大医学部付属病院
寄付した県民や企業、団体の名前などを刻んだ銘板の除幕式が行われた=山形市・山形大医学部付属病院
 山形大医学部が、韓国の延世(よんせ)大医学部と重粒子線がん治療などに関わる包括的な国際交流協定を締結することが22日、分かった。山大が現在整備中の重粒子線治療装置を延世大が導入することになり、治療に関する情報交換を進める一方、学生や教員の教育、研究を目的にした交換留学事業を積極的に展開していく。山大医学部が韓国の大学医学部と協定を結ぶのは初めて。30日に調印式を行う。

 山大が国内7例目として2020年3月に始める重粒子線治療の精密装置は、東芝(東京都)との研究で従来より小型化、省エネ化を図り「山形モデル」として開発した。延世大でも「山形モデル」の装置を導入することが決まり、山大に重粒子線治療の開始を見据えた協力依頼があったという。両大が協議した結果、重粒子線がん治療だけでなく教育や研究、交流事業を含めた包括的な協定を結ぶことで合意した。

 山大によると、今後の方向性は▽延世大放射線科の担当医らが山大で重粒子線治療を学ぶほか、山大の先進医療、ゲノム医療について理解を深める▽学生や教員の交換留学を積極的に図り、研究、教育分野に力を入れる―ことが挙げられる。協定の開始時期は来年を見込み、双方が具体的な事業展開を検討していく。

 調印式は30日、延世大の関係者を招き山大医学部内で行われる。嘉山孝正医学部参与は「学生や教員に異文化に触れながら学んでもらう。大きな意味を持つ協定となる」と話している。

寄付者刻んだ銘板除幕
 山形大が20年3月にスタートする重粒子線がん治療に対し、寄付を行った県民や企業、団体の名前などを刻んだ銘板の除幕式が22日、山形市の同大医学部付属病院で行われた。治療施設の完成後は、銘板を施設に移して展示する。

 式で嘉山孝正医学部参与が多くの寄付に感謝し、「(治療施設の)建屋は6割ほどができ、大型装置の部品も入ってきた。寄付をしてくれた人たちの思いを残したいと、銘板にした」とあいさつ。嘉山参与や久保田功副学長、山下英俊医学部長、根本建二病院長のほか、タレントで同大医学部健康大使の橋本マナミさん(山形市出身)らが除幕した。橋本さんは「山形で先進医療を受けられることは名誉」と話した。

 銘板は病院の正面入り口付近のホールに設置。縦1.5メートル、横3メートルで、ステンレス製。個人で1億円を寄せたヤマザワ(山形市)の山沢進会長をはじめ、掲載に同意を得た937個人、208団体の名前や寄付額が刻まれている。掲載の辞退は401個人、団体。

 重粒子線がん治療に関わる整備費用は総額約150億円。医学部によると、個人や企業からの寄付金は10億円を見込み、現在8億円ほどの支援が集まっているという。

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