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構造タンパク質素材、機能向上進む 東京で「素材産業革命」報告会

2019年02月09日 11:10
構造タンパク質素材を使ったジャケットなどが展示された成果報告会=東京都・JPタワーホール&カンファレンス
 鶴岡市のバイオベンチャー企業スパイバー(関山和秀代表執行役)を中核に取り組んでいる「超高機能構造タンパク質による素材産業革命」の最終成果報告会が8日、東京都内で開かれた。合成クモ糸繊維など同社開発の構造タンパク質素材を使った自動車部品、アパレルなどについて、産業化に向けた機能向上が進んでいることが示された。

 産業競争力の飛躍的向上に向けた内閣府の革新的研究開発推進プログラム(ImPACT(インパクト))の一つとして、2014年10月~今年3月に30億円の助成を受けて展開。同市の慶応大先端生命科学研究所、鶴岡工業高等専門学校など9研究機関と19企業が参加し、クモの糸に含まれる天然タンパク質のデータベース化、工業用の技術開発と製品の試作・評価などが続けられてきた。

 報告会には約200人が参加し、代表者によるステージ発表、各機関・企業の試作品展示とポスター発表が行われた。アウトドア用ジャケットへの活用では吸水時に糸や生地が縮む問題が見つかったが、耐水性を備えた構造タンパク質を新たに開発し、大幅なコスト減も図られた。車のドアの部品としても、カーボン素材と層状に組み合わせることで軽量化と強度の向上が確認できたとし、担当企業の役員は「20年代には実用化させたい」と手応えを語った。

 プログラム期間中の知的財産出願予定件数は130件超で、終了後の4月に参加機関・企業などで構造タンパク質素材産業推進コンソーシアムを組織し、知的財産の集積と共有、新素材の標準・規格化を図ることが計画されている。関山代表執行役は「プログラムを通し、産業化に大きな進捗があった。コンソーシアムは、構造タンパク質素材が広く使われ、循環型社会形成につなげる上で必要」と話した。

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