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12市町村議選・戦いを振り返って(2) 河北、西川、朝日、大蔵、川西、小国、白鷹

2019年04月23日 10:56
 県内統一地方選の後半戦となる12市町村議選が21日投開票され、計188人の当選者が決まった。有権者にとって最も身近な選挙戦の攻防を振り返る。(敬称略)

【河北】最年少新人が断トツ
 定数14を現職11人、元職4人、新人1人が争い、現職と元職1人ずつが落選した。今回の県内市町村議選で最年少候補の新人阿部が1640票を集めトップ当選。現職勢があおりを受け軒並み票を落とした。

 阿部は27歳の若さを武器に浮動票を多く獲得した。上位では2007、15年とトップだった元職丹野が町長選出馬断念から再出発を図り、強さを示した。公明の現職漆山は組織を軸に前回より100票近く上積みした。現職吉田は地元高関を手堅くまとめ、前回と同じく上位に食い込んだ。

 500~600票台の中位では現職の多くが票数を減らした。議長岡田と、ともに現職の細矢、東海林は新人から浮動票を奪われた。現職松田は固い地盤を守り約40票減にとどめた。副議長槙は谷地西部を攻める戦略が奏功し前回より票を増やした。

 下位では元職佐藤が町内全域をくまなく回り返り咲いた。ともに共産現職の木村と斎藤は組織票で当選圏入り。現職石垣光は農業団体に、元職石垣市は親戚や知人に呼び掛け滑り込んだ。現職増川は地元を切り崩され、元職鈴木は訴えが浸透せず落選した。

【西川】上位3人、新人占める
 定数10を巡り、現職7人、新人5人の計12人が競い、現職6人と新人4人が当選。上位3人を新人が占め、現職勢は選挙戦となった2011年よりそれぞれ票を減らした。

 上位では、新人菅野が大票田の地元海味から支持を集め、唯一の500票台の得票となった。新人佐藤仁は地元睦合以外の支持集めに成功した。

 300票台では、新人荒木が勇退者の後継として票を引き継いだ。現職佐藤幸、議長伊藤、現職古沢の3人は前回から100票以上減らした。大井沢の佐藤耕は現職としての人脈を生かし支持をまとめた。

 200票台の下位は、現職大泉が女性票を獲得。共産新人の佐藤光は組織力、現職大江は団体票などを生かし245票の同数で滑り込んだ。現職奥山は11票差での落選。新人坂本は知名度不足が最後まで響き、100票台にとどまった。

【朝日】混戦、初の女性議員も
 定数は12で、14人が争い、現職9人、元職1人、新人2人が当選。新人2人が涙をのんだ。選挙戦となった2011年は上位3人が600票以上を獲得したが、今回は500票に届いた議員はおらず、混戦ぶりを示した。町初めての女性議員も誕生した。

 400票台は、唯一西部地区から出馬した現職阿部為がトップ当選。現職白田は地元大谷に加え大票田の宮宿でも集票した。新人青木は女性票を取り込み、男性で占めてきた議会に新風を吹き込む。元職阿部正は従来の地盤から確実に集票して返り咲いた。公明現職の鈴木光は宮宿から支持を集めて議席を守り、現職細谷は前回、新人で無投票当選し初の選挙戦だったが、活動に評価を得て再選を決めた。

 中位は300票台。現職の長岡が農業票を取り込み、11年の票数を維持。現職石井は支援を鮮明にする知事吉村美栄子氏の支持票を集めた。現職柴田は新興住宅地や空白区沢内での支持固めが奏功。現職鈴木義は大票田の票を獲得できず票を減らした。

 下位では新人和田と共産現職の小関が200票台で滑り込んだ。ともに新人の成原と共産佐竹は浸透し切れなかった。

【大蔵】中心部の得票で明暗
 10議席を現職10人、新人2人で争った。計7人が出馬した中心部の清水、合海両地区での得票が明暗を分け、当落線上の争いは接戦となった。

 赤松から唯一の出馬となった八鍬は地元を手堅くまとめ、前回から約100票上積みしトップ当選。前回苦戦した矢口は熊高のほか各地で票を伸ばし、2位に入った。議長鈴木は親族票などを集め、堅実な戦いを見せた。

 新人斉藤は出馬表明が遅れたが、地元合海で支援を受け初陣を飾った。長南は前回から100票ほど減らしたが、人脈の広さを生かした。早坂は女性層を固め、海藤は清水の地盤を守り切った。佐藤勝は中心部での集票に苦戦、加藤は地元白須賀の票を食われて順位を下げたが、ともに議席を守った。共産佐藤雅は政党支持票を集め、最後の議席を確保した。

 最年長の中島は親族や知人を頼るも一歩及ばなかった。新人本田は知名度不足を解消できなかった。

【川西】投票率大幅ダウンの58.10%
 定数14に対し現職7人、元職1人、新人7人の計15人が争い、最高齢の新人が落選した。小松で勇退議員の地盤を引き継いだ唯一の女性候補の遠藤が新人ながらトップ当選し、12年ぶりに女性議員が誕生した。

 2位は大塚の票を固めた加藤。共産の新人吉村は地元の玉庭で票を集め、元職の高橋は最多9選を果たした。伊藤寿は4人が争った吉島で足元を固めた。

 中郡は伊藤進と鈴木幸が票を分け合った。小松は神村が西区で集票、共産橋本も地元票を上乗せし、新人井上は知人らに支持を広げた。

 淀は新人に地盤を切り崩され、票を大きく減らしたが7選を決めた。いずれも新人の寒河江は告示前日の表明ながら自治会を中心に集票し、小松の渡部は同地区の同級の新人らに遅れを取ったものの当選圏に入り、島貫も積極的な活動で滑り込んだ。鈴木善は高齢が響き、及ばなかった。

 無投票ムードから一転選挙戦となったことで町民の関心は低く、投票率は58.10%で10.51ポイントダウン。県内最大の下落幅となった。

【小国】前町長貫禄の首位
 定数10を13人で争い、現職6人、新人4人が当選した。告示8日前に出馬表明した前町長盛田が貫禄を見せトップ当選した。

 前回2位当選の遠藤は親族票などをまとめて2位をキープ。新人渡辺は同年代を中心に支持を広げて3位に付けた。地元企業出身の小林は労組関連や浮動票を集めた。北部の安部は地元を軸に手堅く集票、議長高野は前回から票を減らしたものの支持層を固め、ともに6選を果たした。

 北東部の小関は他地域にも支持を広げて3選を決め、新人伊藤は地元企業労組の支援を受けて400票を獲得。激戦の町中心部では、現職間宮が当選ラインに届き再選、出遅れが懸念された新人柴田も滑り込んだ。一方、現職今は70票及ばず苦汁をなめ、盛田と選挙戦を共闘した現職石山、新人山口は涙をのんだ。

 執行部との対決姿勢を鮮明にしていた2議員のうち1人が勇退し、1人が落選。前回町長選で争った盛田が議会に場所を移し、町長仁科洋一との論戦を展開することが予想される。

【白鷹】4新人初陣飾る
 前回から2減の12議席を18人が争った。立候補者の多さから票は分散し、特に中位から下位は混戦となった。支持基盤や地元を着実に固めた新人4人が初陣を飾った一方、他候補の攻勢をしのぎ切れなかった現職3人が落選した。

 箕和田の小口は若手の自民支持層や企業の支援を受け前回10位からトップに躍進。荒砥の新人竹田は他地区にも食い込み、今野は地元十王を中心に手堅く集票した。現職勢は荒砥の山田が企業関係を軸に前回から票を伸ばした。荒砥の菅原、広野の議長遠藤、鮎貝の関と奥山は他候補の切り崩しに苦戦したが議席を維持。鮎貝の新人横山は若さへの期待票も取り込んだ。

 蚕桑地区は現新で明暗が分かれた。横田尻の丸川、高玉の金田の両新人が地元の支持を核に当選圏に食い込んだ一方、高玉の佐々木と山口の渡部の現職2人は当落線上で競り負けた。

 4人が立った畔藤は、組織票をまとめた公明笹原のみが当選。田中は他地域も含めた支持拡大が低調に終わった。高橋、増田の両新人は広がりを欠いた。荒砥の共産元職佐竹は組織票以外に浸透できなかった。

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