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令和の子宝願い、慈母観音像を制作 川西の山田さん

2019年05月23日 11:40
開眼供養で慈母観音像に魂を込める山田政一さん(右手前)
 新時代は子孫繁栄の時代になってほしい―。川西町時田の造園業山田政一(しょういち)さん(70)が、こうした願いを込めて一木造りの慈母観音像を制作し、近くにある成宝寺(じょうほうじ)(二井孝良(こうりょう)住職)に寄進した。像は樹齢約200年のアカマツを使い、高さは約2・5メートルと堂々たる風格だ。21日には同寺で開眼供養が執り行われ、像に魂を込めた。山田さんは「日本は人口減少が著しく、将来が不安だ。『令和』は多くの子どもが誕生する時代になってほしい」と話している。

 山田さんは京都で約10年間、本業の造園業の修業を積んでいた。土地柄、寺や仏閣で仕事することが多く、目にする仏像の美しさに興味を深めていった。当時、従事していた造園業の親方が仏像や能面の制作も手掛けていた縁から、山田さんも彫刻を勉強。古里の山形に帰って造園業を開業する傍ら、合間を見て仏像制作に取り組んでいた。

 「いつか大きい立派な仏像を彫ってみたい」との思いを抱えていた10年ほど前、同町の置賜公園でアカマツを伐採する話を聞き、町に申し出て譲り受けた。彫刻に適する状態になるまで長い間乾燥させ、大木にふさわしい制作テーマを考え、浮かんだきっかけが改元。昨年12月から取り掛かり、友人や息子の助けを借り、約5カ月かけて完成させた。

 アカマツでできた観音像は木の性質上、白が基調。その表情は優しい笑みをたたえている。胸の前に抱えた赤ちゃんは、見る人に授けようとする様子がうかがえる。「多くの家族が観音様に子を授けてもらい、子宝に恵まれるようにという願いを込めた」と意図を語る。

山田政一さんが制作した高さ約2.5メートルの慈母観音像=川西町・成宝寺
 二井住職は「これから末永く地域を見守ってくれるだろう」と立派な観音像の寄進に感謝していた。今後は同寺の本堂に安置され、一般にも公開するとしている。

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