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米沢の中世政庁「新田館」に裏付け 三沢地域・伝承地から遺構初出土

2019年05月24日 12:04
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 鎌倉時代から約400年間、現在の米沢市三沢地域を治めた新田氏が主に政務を行ったとされる施設「新田館(たて)」跡から土塁や箱堀が見つかった。調査に当たった田沢郷土史編集委員会(大友恒則会長)によると、新田館の存在は地元で伝承されてきたが、実際に遺構が見つかったのは初めてという。城跡の大きさは南北約280メートル、東西約190メートルと推測されることも判明。26日には現地で説明会を開く。

 城跡は鎌倉時代、新田氏初代の経衡(つねひら)が建てたとされる。同委員会によると、近くにある舘山城が軍事、新田館が政務の拠点とそれぞれ機能分担していたとみられる。現在の城跡は大半が水田で、中心部を国道121号が横断するように延びている。当時は南東側を主郭(しゅかく)としてあるじが住む屋敷や現在の市役所的な機能を持つ「政庁」があったという。

 これまでも地形的な特徴から、東側に人工的とみられる斜面が確認されていた。昨年9~11月にかけ、同委員会や市教育委員会が現地調査し、建物があったとされる場所の周囲に一部土塁が確認され、沢水によって浸食された谷間を削って箱堀に整形した跡も見つかった。さらに、東側の大手口の左右に約4メートルの方形状の低い塚が6基ほど確認された。中世から近世にかけての墳墓群とみられる。

 同委員会で編集長を務めている東海大山形高教諭の清野春樹さん(70)=米沢市城西3丁目=は「置賜地域でも有数の規模と思われる。機会があれば、詳しい発掘に着手したい思いはある」と語る。

 現地での説明会は26日午後1時半に同市田沢コミュニティセンターに集合。徒歩で城跡を回り、関係者からの話を聞く。併せてバスで塩地平館跡も巡る。会費は千円で当日徴収する。申し込み、問い合わせは清野編集長080(6058)0285。

新田氏 鎌倉時代ごろから戦国時代までの間、置賜地域の大半を統括していた豪族の1人。米沢市史によると、岩手県の奥州藤原氏の一族とされる。伊達氏が置賜に侵攻した後も田沢地域(米沢市南西部)を中心に領地が安堵(あんど)されるなど、厚い信頼を得ていた。その後は伊達氏が岩出山(宮城県)に国替えされたことに伴って、この地を離れたとされる。

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