シャープが早期退職制度 55歳以上の管理職700人

5/27 11:18
 堺市のシャープ本社

 シャープが55歳以上の管理職約700人を対象に早期退職制度を設けたことが27日、分かった。液晶事業の不振で2023年3月期の連結純損益は6年ぶりの赤字に転落したが、同社は「人員削減が目的ではなく、社員の次のステップを支援するための福利厚生だ」と説明している。 

 制度は4月下旬に導入。希望者に退職金に最大6カ月分の給与を加算する。シャープは過去の経営危機時に業績立て直しで希望退職を募集したことはあったが、早期退職の制度化は初めて。

 呉柏勲社長兼最高経営責任者(CEO)は4月、24年3月期の「黒字化は必達目標だ」と述べ、構造改革に「社員一丸で取り組む」と強調していた。

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