米、ロシアの記者拘束非難 関係悪化、国民に退避警告

3/31 05:08
 30日、ワシントンで演説するブリンケン米国務長官(AP=共同)

 【ワシントン共同】ブリンケン米国務長官は30日、ロシア当局が米紙ウォールストリート・ジャーナルの米国籍の男性記者をスパイ容疑で拘束したことについて「記者を脅し、抑圧し、痛めつけようとするロシア政府の試みを最も強い言葉で非難する」との声明を発表した。ロシアのウクライナ侵攻を巡り、緊張している米ロ関係の一層の悪化は必至だ。

 ブリンケン氏はロシア国内に滞在している他の米国民にも危険が及ぶ可能性があるとして、直ちに国外に退避するよう強く警告した。記者の拘束に「深い懸念」を表明し、現地の米大使館員と面会する機会を与えるようロシアに要求した。

 ロシア連邦保安局(FSB)は30日、中部エカテリンブルクでウォールストリート・ジャーナルのエバン・ゲルシコビッチ記者を拘束したと発表。ロシア外務省のザハロワ情報局長は記者の活動に関し「報道とは関係がない」と通信アプリで述べた。「外国人記者の立場が、わが国で報道以外の隠れた活動に使われるのは初めてではない」とした。

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 30日、ワシントンで演説するブリンケン米国務長官(AP=共同)
 ブリンケン米国務長官(ロイター=共同)
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