現職エルドアン大統領が勝利 トルコ、接戦の決選投票

5/29 09:21
 トルコ・イスタンブールの自宅前で演説し、勝利宣言するエルドアン大統領=28日(共同)

 【アンカラ共同】28日投開票のトルコ大統領選の決選投票で、選挙管理委員会は同日、現職エルドアン大統領(69)が、野党統一候補クルチダルオール氏(74)の得票を上回り当選したと発表した。高インフレの逆風下、初の決選投票で接戦を制し、約20年続く長期政権が維持された。強権体制が強固となり、保守化が加速しそうだ。

 2003年に首相に就任し、大統領職は議院内閣制時代から数えて3期目となる。任期は5年。

 エルドアン氏は29日未明、首都アンカラの大統領府で大群衆を前に演説し「今こそ国家の目標、国家の夢に向けて団結すべき時だ」と述べた。クルチダルオール氏は「権威主義的な手法を変えようとする民意を示した。この国に民主主義が来るまで闘い続ける」と演説した。

 エルドアン氏はウクライナに侵攻したロシアのプーチン大統領と緊密な関係を維持し、欧米の対ロ制裁に参加していない。ウクライナとも良好な関係を保ち、仲介に意欲を見せている。

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 トルコ・イスタンブールの自宅前で演説し、勝利宣言するエルドアン大統領=28日(共同)
 28日、トルコ・イスタンブールで投票を終えたエルドアン氏(共同)
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