LGBT法与党案、今国会成立へ 「性自認」を「性同一性」に変更

6/7 18:54
 LGBT3法案の比較

 LGBTなど性的少数者への理解増進法案は9日の衆院内閣委員会で与野党提出の3案に関し、審議入りした上で採決する。与野党が7日に合意した。国会会期末が21日に迫る中、衆参両院の委員会質疑は各1日、わずか数時間の審議を経て、与党案が16日にも成立する公算が大きくなった。「性自認」の表現の扱いが最大の論点で、与党案は自民支持層の反発を意識して「性同一性」に変更している。

 議員立法は全会一致が原則とされるが、3案をそれぞれ採決する。9日の衆院内閣委の質疑時間は1時間20分の予定だ。

 自民は13日の衆院本会議で与党案を可決し、参院に送付。15日の参院内閣委員会を経て、16日の参院本会議で成立させる日程を想定している。

 3案では「性自認」の表現が異なる。21年に与野党実務者が合意した時は「性自認」となったが、与党案は「性同一性」に置き換えた。立民、共産、社民各党の案は実務者合意を踏襲。日本維新の会と国民民主党の案は、「性同一性」「性自認」のいずれにも訳せる「ジェンダーアイデンティティ」に変えている。

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