英国の経済学者アダム・スミス研究の第一人者として知られる社会思想史学者で名古屋大名誉教授の水田洋(みずた・ひろし)さんが3日午後10時半、老衰のため名古屋市中区の病院で死去した。103歳。東京都出身。遺族によると葬儀は行わない。
名古屋大や名城大の教授を歴任。名古屋大では人文・社会科学(思想史)の分野の若手研究者を表彰する「水田賞」を創設、後進の育成にも務めた。日本学士院会員。
太平洋戦争で捕虜となった経験から、反戦などの市民運動にも積極的に関わった。妻は女性史研究の先駆けとされる、名古屋経済大名誉教授の珠枝さん。
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