「指導死」徹底調査を要望 児童生徒の自殺で遺族団体

5/29 19:22

 教員らの体罰や厳しい指導で児童生徒が自殺する「指導死」をなくそうと活動する遺族グループが29日、原因調査の徹底を求める要望書を文部科学省とこども家庭庁に提出した。遺族は「指導死が繰り返されないために、検証する制度を作ってほしい」と訴えた。

 グループによると、文科省は、小中高校生が自殺前に置かれていた状況を学校側に調査しているが、2021年度は「原因不明」の割合が6割近くに上った。実態把握が不十分で再発防止につながらないとしている。

 要望書では、原因を詳しく調べて国に報告する制度の導入や、不適切な指導を防ぐ研修を行うことを求めた。第三者や遺族がチェックする仕組みも必要とした。

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