田辺三菱、コロナワクチン撤退 安定的に量産できず、子会社清算

2/3 11:16

 田辺三菱製薬(大阪市)は3日、カナダの子会社メディカゴが開発した新型コロナウイルスワクチンの商用化を断念すると発表した。同社の全事業から撤退し、清算手続きを進める。タバコ属の植物を使ったワクチンで、カナダで承認を取得したが、安定的に量産できなかった。ワクチン需要の減少を踏まえ、投資継続は困難と判断した。

 カナダでは昨年2月に承認を得た後、供給できていなかった。日本でも承認申請を目指していたが、断念する。一時はメディカゴの売却も検討したが、決定までに時間を要するとして清算を決めた。

 植物由来のコロナワクチンは世界初だった。

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