若田光一さん「宇宙で活躍を」 米日本語学校で特別授業

6/11 05:09
 米メリーランド州ベセスダのワシントン日本語学校で、子どもたちから質問を聞く若田光一さん(中央)=10日(共同)

 【ワシントン共同】宇宙飛行士の若田光一さん(59)が10日、米メリーランド州ベセスダのワシントン日本語学校を訪れた。米国の学校に通いながら日本語で補習を受ける小学校4年〜高校2年の約300人を前に特別授業を実施。「宇宙開発はエキサイティングな時代。この中からも有人宇宙探査で活躍する人が出てきてくれると思う」と語りかけた。

 若田さんは3月まで5カ月余り、国際宇宙ステーションに滞在した。授業では出発から帰還までの流れを映像で示し、電池の動作に関する実験の様子や、水が少ししか使えない中での歯磨きや洗髪の様子を紹介した。

 生徒らは「時差ぼけはしないの」「宇宙で逆立ちしたら頭に血が上るの」と質問。若田さんは「宇宙では世界標準時で生活する。出発前に昼夜のサイクルを調整するので時差ぼけはしない」「血液が重力で下に行かず、逆立ちしなくても常に頭に血が上った感じになる」と答えた。

 新たな飛行士候補に選ばれた諏訪理さん(46)も参観。若田さんは「日本人が月に立つ日を夢見て、彼らを支援したい」と意気込んだ。

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 米メリーランド州ベセスダのワシントン日本語学校で、子どもたちから質問を聞く若田光一さん(中央)=10日(共同)
 3月、国際宇宙ステーションから記者会見する若田光一さん(右端)=NASAの中継より・共同
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