ウクライナ選手にブーイング 全仏テニス、対戦相手と握手拒否

5/28 22:20
 ベラルーシ出身のアリーナ・サバレンカ(中)に完敗後に慣例の握手を拒んだウクライナのマルタ・コスチュク(左)=28日、パリ(AP=共同)

 28日にパリで開幕したテニスの全仏オープンの女子シングルス1回戦で、ウクライナのマルタ・コスチュク(20)が、1月の全豪オープン女王でベラルーシ出身のアリーナ・サバレンカ(25)に完敗した試合後に慣例の握手を拒み、観客からブーイングを浴びた。

 ベラルーシはロシアのウクライナ侵攻を支援する。コスチュクは昨年の全米オープンでも敗れた別のベラルーシ選手との握手を拒否してきた。足早にコートを去る中で受けた非難には「応援してくれる人のために全力を尽くしていたので、あのような反応が起きるとは思わなかった」と語った。

 サバレンカは当初、自身へのブーイングかと戸惑っていた。

 記者会見では「なぜ握手をしないかは理解できる。ブーイングも受けるべきではない」とコスチュクを擁護。ウクライナ人記者に「戦争を支持するのか、非難するのか」と問われると「私たちは戦争は支持していない。戦争を止められるなら止めたいが、それは私の手の及ぶところではない」と答えた。

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