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DX、小さく始めよう 山形、やまがたデジタル塾が開講

8/21
実践を交えDXの基礎知識やビジネスチャットの使用方法、作業の自動化について学んだ「やまがたデジタル塾」=山形市・県立産業技術短期大学校 実践を交えDXの基礎知識やビジネスチャットの使用方法、作業の自動化について学んだ「やまがたデジタル塾」=山形市・県立産業技術短期大学校
 デジタル技術の基礎知識や、デジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組み方を学ぶ研修会「やまがたデジタル塾2022」が20日、山形市の県立産業技術短期大学校で開講した。参加者が計3回にわたり、DXの概念や必要性をはじめ、ビジネスチャットとAI(人工知能)ツールの活用方法、業務の自動化、データ分析の手法について実践を交えて学ぶ。

 第5世代(5G)移動通信システムやモノのインターネット(IoT)、AIによる地域活性化を目的に山形新聞社が提唱した「5G・IoT・AIコンソーシアム」が主催した。初回は「小さく始めるDX~チャットから始める情報共有と仕事の自動化」がテーマで、コンソーシアム会員や一般の約20人が受講。同校知能電子システム科の船場忠幸教授が講師を務めた。

 船場氏はDXの定義や企業のデジタル化が遅れている現状を解説。既存システムがデジタル化の足かせになるため、DX、AI活用が急務と強調した。DXに欠かせない態勢として▽現場が主体的に動く▽ベンダーやコンサルタントに丸投げしない▽組織横断的な推進チーム▽経営層や幹部の強力な支援―を提示。必要な環境には▽高速ネットワーク▽ノートパソコン▽24インチ以上の大型モニター▽グループウエア▽ドキュメントスキャナー―を挙げた。

 さらに▽係、課、部など小さい単位で始める▽最初から100%を目指さない▽ツールやグループウエアは統一―と心構えを説明。クラウドの活用も推奨し、「デジタル技術を常に使ってないと出ない発想がある。まずはできることから挑戦しよう。現場からの改革が必要だ」と助言した。

 社内コミュニケーション手法を電話やメールからビジネスチャットに変える重要性も指摘。利点として▽都合の良い時に投稿できる▽投稿後にメッセージを削除・再編集できる▽大容量ファイルを共有できる▽情報流出の可能性が低い―などと紹介した。マイクロソフト社の「Teams(チームズ)」を取り上げ、受講者が実践して学習。同じく同社のRPA(業務の自動化)ツール「Power Automate(パワーオートメート)」を使った仕事の自動化演習にも取り組んだ。

 デジタル塾は9、10月にも開く。
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