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企業紹介、学生視点から 県村山総合支庁、インスタ活用し情報発信

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村山地域の企業紹介で社員(右)を動画撮影する山形大生=寒河江市 村山地域の企業紹介で社員(右)を動画撮影する山形大生=寒河江市
 県村山総合支庁は山形大生の協力を得ながら、写真共有アプリ「インスタグラム」を活用した地元企業の情報発信事業を展開している。学生が各企業に足を運んで若手社員に取材し、若者の視点から地元で働く魅力を紹介。事業3年目の今回は動画投稿も始め、企業の雰囲気をより身近に感じられる工夫を加えた。来年1月まで順次更新する。

 村山地域は県内総人口の約半数が集中し、総生産額も県全体の5割近くを占める。一方、若者の流出が進み、将来的な働き手不足が懸念されている。地元企業について詳しく知らないまま県外就職するケースも多いことから、2020年に発信事業を開始した。

 20、21両年度で延べ45社を掲載し、大学生や高校生、Uターン希望者の関心を高めている。事業に参加した学生が取材先の会社に興味を持ち、説明会に出席したケースもあるという。今年は村山地域の製造業者20社を取り上げる予定で、取材を進めつつ、10月中旬から記事や動画をインスタグラムに載せている。

 11月中旬には山形大生5人が繊維製品製造などの佐藤繊維(寒河江市)の工場を訪れ、若手社員のインタビュー動画を撮影した。入社して良かったことや休日の過ごし方など、働く上で気になる点を質問し、職場の様子も収めた。同大人文社会科学部3年の浅野隆志さん(22)は「県内にも全国的に有名な企業があることを知って驚いた。動画で会社の特徴や雰囲気を感じ取ってほしい」と話していた。

 同総合支庁の担当者は「閲覧数は年々伸びており、若者の県内定着につながれば」と期待する。インスタグラムのアカウントは「@yamagata.work_life」。
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