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やまがたMaaS「らくのる」提供開始 山形市と山交バス、移動が楽で乗れば得

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1日乗車券が初めて導入されたベニちゃんバス=山形市・JR山形駅前 1日乗車券が初めて導入されたベニちゃんバス=山形市・JR山形駅前
 山形市と山交バスは1日、スマートフォンアプリを活用し、市内循環の「ベニちゃんバス」や路線バスに乗車できるサービス「やまがたMaaS(マース)『らくのる』」の提供を開始した。開設した専用ポータルサイトを通じ、両バスの1日乗車券(デジタルチケット)を販売する。自家用車を持たない人の移動手段を充実させ、中心市街地の回遊性向上につなげる。

 ベニちゃんバスについては、「紅パス」と銘打ったチケットを販売する。同バスで1日乗り放題のチケットを導入するのは今回が初めてとなり、平日は大人650円(小学生以下330円)、土日祝日は大人500円(小学生以下250円)の2種類を設けた。山交バスについても特定区間が乗り放題となる。

 さらに、山交バスの路線バスでは、既存のデジタルチケット「やまがた1日乗車券」を同サイトから購入できるようになった。大人千円(小学生以下500円)で市内や近隣市町の指定区間を自由に乗車でき、一部飲食店で割引などのサービスも受けられる。

 スマホでこれらの購入手続きを事前に済ませた上で、降車時に「チケット画面」を運転士に提示する。ポータルサイトでは将来的に、民間の病院が運営しているバスなどの福祉分野をはじめ、観光に関する移動サービス情報も掲載して内容を充実させる。

 多様な交通手段を一体的に提供するMaaSの導入は全国の自治体で進む。この日、JR山形駅前で行ったオープニングセレモニーで佐藤孝弘市長は、「取り組みを持続可能なまちづくりにつなげたい」と述べた。高橋智山交バス社長は「バスに乗るほど楽しくなり、移動が楽になるサービスを提供したい」と語った。
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