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スマート林業研究、村山産が優秀賞 日本森林学会・高校生ポスター発表
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今年の日本森林学会の高校生ポスター発表で、村山市の村山産業高(伊藤久敏校長)で林業を学ぶ生徒たちが研究内容をまとめた作品が、最優秀賞に次ぐ優秀賞を受賞した。情報通信技術(ICT)を使った森林管理法を提案した点が評価された。
同校は農業環境・みどり活用科の中に、県内の高校で唯一、林業に関する課程「緑地保全コース」を設けている。林野庁のスマート林業教育推進事業に昨年度参加し、同コースの2年生(当時)11人が同市本飯田にある広さ約7ヘクタールの東熊野演習林で、ICTを活用した森林管理を研究してきた。
演習林の設備が古く、森林計画が現況と一致しないことが多かった。そこで、作業道や樹種ごとの正確な位置を明らかにし、計画的な間伐方法を探ろうと取り組んだ。地理空間データの編集・分析アプリ「QGIS」を使い、スマートフォンを持って林道を歩いた足跡を地図に落とす一方、同じ樹種の集まりをゾーンごとに区切った。市内の企業から提供を受けたドローン空撮データを合成させ、一本一本の幹にスマートフォンをかざして位置を確定し、樹種や樹高、直径などのデータを落とし込んだ。
これまでは急斜面を上り下りし、測定者の感覚に頼ったデータ作りだったが、スマート林業に移行することで安全、効率的な管理に一歩近づいた。
ポスターは緒論から実施方法、結果・考察、まとめまでを1枚に集約した。全国から30件の応募があり、今年3月の同学会のオンライン会議で審査結果が発表された。
研究メンバーの山科偉雄さん(17)鈴木柊也さん(17)菅野一星さん(17)は「初めて使ったアプリだったが、使い慣れれば林内の様子が一目瞭然で達成感があった」と充実した様子。「50年後、100年後に『演習林の森林管理をやり直したのは僕たち』と誇れるよう活動していきたい」と語った。
同校は農業環境・みどり活用科の中に、県内の高校で唯一、林業に関する課程「緑地保全コース」を設けている。林野庁のスマート林業教育推進事業に昨年度参加し、同コースの2年生(当時)11人が同市本飯田にある広さ約7ヘクタールの東熊野演習林で、ICTを活用した森林管理を研究してきた。
演習林の設備が古く、森林計画が現況と一致しないことが多かった。そこで、作業道や樹種ごとの正確な位置を明らかにし、計画的な間伐方法を探ろうと取り組んだ。地理空間データの編集・分析アプリ「QGIS」を使い、スマートフォンを持って林道を歩いた足跡を地図に落とす一方、同じ樹種の集まりをゾーンごとに区切った。市内の企業から提供を受けたドローン空撮データを合成させ、一本一本の幹にスマートフォンをかざして位置を確定し、樹種や樹高、直径などのデータを落とし込んだ。
これまでは急斜面を上り下りし、測定者の感覚に頼ったデータ作りだったが、スマート林業に移行することで安全、効率的な管理に一歩近づいた。
ポスターは緒論から実施方法、結果・考察、まとめまでを1枚に集約した。全国から30件の応募があり、今年3月の同学会のオンライン会議で審査結果が発表された。
研究メンバーの山科偉雄さん(17)鈴木柊也さん(17)菅野一星さん(17)は「初めて使ったアプリだったが、使い慣れれば林内の様子が一目瞭然で達成感があった」と充実した様子。「50年後、100年後に『演習林の森林管理をやり直したのは僕たち』と誇れるよう活動していきたい」と語った。
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