(11)日東道・いらがわIC~もっと乗って行こう[山形道・日東道]編|山形新聞

もっと乗って行こう[山形道・日東道]編

(11)日東道・いらがわIC

2022/11/17 20:35
国指定天然記念物の「山五十川の玉杉」=鶴岡市山五十川

 鶴岡市五十川地区にあるいらがわインターチェンジ(IC)は、鶴岡市方面への進入、新潟市方面への退出のみのハーフインターだ。のどかな集落には伝統芸能が息づき、豊かな自然が織りなす景観が広がっている。

 圧巻は国指定天然記念物「山五十川の玉杉」。ICから南東に車を走らせ、200段ほどの階段を上ると、高さ35メートル超の巨木が見えてくる。半球状に枝を張った外観から玉杉と呼ばれ、見上げると、視界いっぱいに枝葉が広がる。周囲には遊歩道があり、360度から雄姿を楽しめる。

 集落には県指定無形民俗文化財の「山戸能」と「山五十川歌舞伎」が受け継がれており、地区内の河内神社の祭典に合わせて春と秋に奉納上演されている。今秋は今月23日に山五十川公民館で行われ、五穀豊穣や神話を題材にした伝統の舞が披露される予定だ。

 ICの西側の国道7号を北進すると、堅苔沢漁港がある。東屋も設置されており、周囲の山並みと日本海の雄大な光景が望める。釣り人にも人気のスポットだ。近くには留棹庵(りゅうとうあん)島があり、中央部が赤系の灯台が目を引く。海岸沿いには奇岩も多く、大自然の造形美を味わえる。

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