取材活動で国会と関連施設に入るには、記者記章が必要。国会記者会に加盟している各社には、記者の配置を踏まえたそれぞれの要望に基づき、「第1種」と分類される記章が適宜交付される。
衆参両院事務局が1年交代で管理しており「警備上必要になったとき」(参院事務局)に更新される。運用は厳格。
2012年1月から使用している現在の記章はちょうど20代目で、鋭いペン先をイメージした秀逸なデザインだが、「偽造を防ぐため」(同)との理由で、詳細な写真は掲載できなかった。
記章はいわばバッジ。顔写真入りの帯用カードとセットで身に着け、初めて通行が可能になる。
かつては上着の襟元と定期入れに収まっていたが、紛失を防ぐため、今は首から下げたケースに帯用カードを入れ、記章を入念にくくりつけるスタイルが主流。記者もこれに倣っているが、急いでいるとストラップがねじれ、カードが裏返る。すると随所に立つ衛視から即座に停止を求められる。記章とカードは重要な「通行手形」であることがよく分かる。
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