鶴岡市議会の自民党系最大会派・新政クラブの政務活動費(政活費)を巡り、同議会政治倫理審査会(政倫審)で審査された5議員への措置について、菅原一浩議長は17日、「公開の議場での陳謝」とすることを決め、各議員に勧告した。同日の議会運営委員会に諮り、了承された。早ければ24日の臨時会が公開の議場となるが、対応は各議員に委ねられる。
対象は本間新兵衛、本間信一、五十嵐一彦、石塚慶、渋谷耕一の5議員。自家用車を使った際のガソリン代を公務の費用弁償と重複して受け取ったことなどが倫理基準違反とされた。
「陳謝」とした理由について、菅原議長は「不正の認識や故意性を認定できない」ことなどを挙げた。対象議員と委員長を除く7委員で個別に採決し、いずれも賛成4、反対3だった。
措置について政倫審の報告は「議員辞職勧告」「議長注意」を併記していた。議運では「公金の重さに鑑みて辞職勧告すべきだ」「審査対象外の事案も検討が必要」との意見もあった。報道陣の取材に菅原議長は「総合的に判断した。再発防止につながる形で重く受け止めてほしい」と述べた。
報告書で政倫審は政治倫理条例の規定の曖昧さも指摘している。見直しに向け、菅原議長は議会改革特別委員会などに諮問する考えも示した。
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