本県給食、世界が注目 山形大・大森教授、取り組み紹介動画

2022/5/18 09:01
学校給食を海外に紹介する動画の一場面。山形大付属小の様子が紹介されている

 山形大地域教育文化学部の大森桂(かつら)教授(食教育)が県内の学校などを撮影し、日本の学校給食を海外に紹介する動画を制作した。給食発祥の地である本県の取り組みが、公的な学校給食制度がないカナダの行政関係者らの間で参考事例として視聴されている。

 日本の学校給食を自国に紹介したいというカナダの研究者の意向に、米国のNPOを介して大森教授が協力した。動画は約8分半。山形大付属小の児童や中山町学校給食センターの関係者にインタビューし、海外向けに英語の字幕を添えている。

 日本の学校給食は1889(明治22)年、本県の小学校で貧しい家庭の児童に昼食を無料提供したことから始まった。動画は小学校や中学校での実施率、自校調理方式やセンター(共同調理)方式による運営、経費のシステムを分かりやすく伝えている。

 地元の農産物を優先して使っていることや食物アレルギーへの対応なども説明している。児童が配膳する給食当番の仕組みに対し、海外からは教育的に良いといった反応があるという。

 大森教授は動画で、学校給食が栄養や食事のマナー、地元の特産物を学ぶ場でもあると解説。「子どもたちの体と心を支援する素晴らしい学校給食が世界各地で実施され、子どもたちだけでなく、家族やコミュニティーもハッピーになることを願っている」と呼び掛けている。

 今回を基礎編として第2弾の「地産地消編」と第3弾の「持続可能編」を今後制作する。今回の動画は教員を目指す大学生の教材としても使われている。大森教授は「日本の食育の優れた点を再発見する教材としても期待される。多くの人に活用してほしい」としている。

 動画はユーチューブで公開されている。アドレスはhttps://youtu.be/xlHU5GrVD64

【関連リンク】

The Japanese School Lunch Program

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]