3部門、日展山形会展が開幕 山形美術館、県内作家の力作集う

2022/5/18 22:07
県在住の日展入選作家による「日展山形会展」が開幕した=山形市・山形美術館

 国内最大の公募展「日展」に入選した県内在住作家の力作を集めた第21回日展山形会展(主催・山形新聞、山形放送、日展山形会)が18日、山形市の山形美術館で開幕した。洋画、工芸美術、書の3部門があり、訪れた人は有志26人による近作を含めた計約100点をじっくりと眺めていた。29日まで。

 洋画は21点。飯豊連峰や丸池といった県内の風景画や静物画などが並ぶ。工芸美術は月が水面に浮かぶ様子を表現したブロンズ、氷や炎をテーマにした作品など6点を展示している。書は漢詩、山形の風土を題材にした古代文字など43点。線の太さや墨の濃淡、余白などで思い思いに表現している。

 今年はロシアのウクライナ侵攻や、新型コロナウイルス感染拡大など暗いニュースが続いていることを受け、「平和と生きる力」をテーマにした特別企画コーナーを設置。ジョン・レノンの「イマジン」を忌野清志郎さんが訳した歌詞の書や、朝日が昇る様子や生命力を感じさせる木々を描いた絵、炎を器として表現した力強い工芸などが並ぶ。

 開展式では寒河江浩二山形新聞社長(山形新聞グループ経営会議議長)が「多くのファンが心待ちにしていた。作家が思いを込めた作品を見て平和の尊さを考えてほしい」、日展山形会の植松龍祥会長は「作家は楽しみと同時に苦しみを味わいながら創作している。一人でも多くの人が興味を持ってくれたらうれしい」とあいさつ。西沢恵子県観光文化スポーツ部長が吉村美栄子知事のメッセージを紹介し、井上貴至山形市副市長が祝辞を述べた。

 西沢部長、井上副市長、高橋広樹県教育長、金沢智也山形市教育長、細谷知行県生涯学習文化財団理事長、鈴木義孝県芸術文化協会長、細谷伸夫山形市芸術文化協会長、大泉謙NHK山形放送局長、寒河江社長、板垣正義山形放送社長、植松会長、菅野滋山形美術館長がテープカットした。

 日展山形会は作家同士が交流、切磋琢磨する場をつくろうと1998年に結成した。現在の会員は34人。会場には会員の絵画や書、工芸品などを安価で頒布するチャリティーコーナーもある。会期中、出品作家によるギャラリートークも行う。日程は次の通り。

 21日午後2時=洋画▽22日午前11時=書、午後2時=工芸美術▽28日午前11時=洋画、午後2時=書▽29日午前11時=工芸美術

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