つばさ新車両、削減 JR東2編成、需要回復見えず

2022/5/19 12:13
山形新幹線つばさ

 山形新幹線で2024年春デビュー予定の新型車両「E8系」について、JR東日本が20年の計画時より新造数を2編成減らし、15編成(計105両)とすることが18日、同社への取材で分かった。同社によると、新型コロナウイルスの収束後も旅客需要は元に戻らないとみて各種のコストカットを図っているが、新規の設備投資の削減を明らかにするのは初めて。

 JR東によると、E8系は現在運行しているE3系より最高速度を25キロ上げて300キロとし、全席に電源コンセントを設置する。本年度中に1編成を完成させ、26年春までに全て置き換える計画だ。E3系の保有数も15編成、計105両のため、車両数が減ることはないが、今後の運行本数への影響は未定という。

 JR東の22年3月期連結決算は純損益が949億円の赤字だった。通期の赤字は2年連続。線路などの保守工事の効率化や駅の不要な設備の削減などでコストを減らし、23年3月期は黒字転換を見込むが、厳しい経営環境は当面続くと予測している。

 JR東日本広報部などによると、7両で1編成となる。E8系については、現在運行しているE3系の15編成から二つ多い17編成とすることで、お盆や年末年始といった繁忙期における臨時列車の増発分に充てる計画だった。当初の計画よりも編成数が少なくなるものの、臨時列車の本数が減る見込みではないといい、同社広報部は「今後も需要に応じ、適切な輸送力の供給に精いっぱい努めていく」と話している。

知事、在来線存続に危機感 JR東、路線別収支を公表方針

 JR西日本が路線別収支を明らかにし、JR東日本も年内公表の方針を示す中、吉村美栄子知事は18日の定例記者会見で「路線別の分析は、廃止につながるとの不安を伴う」とし、県内在来線の存続に対する危機感をあらわにした。

 吉村知事は、JR東日本が企業として効率性を検討することに一定の理解を示しつつ「県民生活の利便性が大変重要になる」と説明。国道47号「高屋道路」のトンネル工事に伴い、長期運休に入った陸羽西線などを念頭に「県と市町村が一緒になり、廃止の方向に行かないようJR東日本に申し上げたい」と話した。

 また、県内で今月14日から利用がスタートした交通系地域連携ICカードなどを引用し「県として路線の活性化策をしっかりと考えたい」と述べた。

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