ムエタイ王者、山形で技伝承 タイの政府認定指導員ポーナライさん、再来日

2022/6/23 12:04
競技力向上に意欲を見せるイムウィセット・ポーナライさん(右)と斎藤智宏さん=山形市役所

 タイの国技ムエタイ(タイ式キックボクシング)の世界王者イムウィセット・ポーナライさん(33)が山形市に滞在しながら、市内のキックボクシングジムで指導に当たっている。約2年ぶりの再来日で、本県における競技力向上やジュニア世代の育成に向け、世界レベルの技術伝承に周囲は期待を寄せている。

 ポーナライさんを受け入れているのは、同市北山形1丁目の「Ys.k KICK BOXING GYM」。代表で、市キックボクシング協会長の斎藤智宏さん(43)と親しくなったことが縁となり、2016年以降、継続的にジム生との交流を続けてきた。

 18年からは2年間、同市に住みながら指導を続けていたポーナライさん。その後は世界的な新型コロナウイルスの感染拡大により、再来日がかなわない状況となっていた。入国規制が緩和されたことを受け、先月からは週6日、子どもたちに世界一の技術を披露している。帰国中には、タイ政府認定の国際指導員の資格を取得した。

 ポーナライさんはタイで最も格式の高い「ラジャダムナン・スタジアム」で15歳の若さで王者に輝き、斎藤さんは「心技体全てがそろった選手。人柄もいい」と絶賛する。ムエタイ、キックボクシングは将来的に五輪競技になる可能性もあり、斎藤さんは「目標とする山形からのメダリスト輩出には、世界のトップを知る彼の力が欠かせない。一人の天才ではなく、優秀な指導者の確保が何よりも重要だ」と力を込める。

 2人は21日、逸見良昭市スポーツ協会長と共に佐藤孝弘市長を訪ね、市役所で近況を報告した。佐藤市長は「世界チャンピオンの指導は必ずや競技レベル向上につながる。山形においてもキックボクシングを盛り上げてほしい」と歓迎した。

 「日本はきれいな場所。山形の人は心が優しくて好き」とほほ笑むポーナライさん。今後の目標については「自分のテクニックを伝え、チャンピオンを育てたい」と力強かった。

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