いざ出陣、願い託す先は… 参院選県区・5候補が決戦火ぶた、舌戦熱く

2022/6/23 13:24
候補者とグータッチする支持者=山形市

 今夏の政治決戦となる参院選が22日に公示され、県選挙区は5氏による選挙戦に突入した。各候補は山形市内で出陣式などに臨み、第一声。大勢の支援者が激励に駆け付けた。投開票の7月10日に向け、各陣営の熱い舌戦がスタートした。

(上から届け出順)

黒木 明候補(諸新) 

 朝は山形市あこや町1丁目の選挙事務所で出陣式を行い、政治団体「参政党」山形支部員から激励を受けた。選挙ポスター掲示などのため式に参加できたのは10人ほどだったが、「1、2、参政党」の必勝コールで機運を高めた。その後は、山形市役所や天童市のイオンモール天童などで街頭演説を行った。「増税を重ね、経済が衰退し、人口が減り続けた30年だ。皆さんの気付きが日本を救う」と強調。山形市役所前では市民から「参政党頑張れ」の声援を受け、党の政策をアピールした。

舟山康江候補(国現)

 早朝、故鹿野道彦氏の墓前で手を合わせた。「巨大な力に負けず、先生のように地を這う力で頑張っていきます。見守ってください」。政治を志した初心を師の前であらためて胸に刻んだ。出陣式では若手農家が「農業の現場の声を国会に伝えられるのは舟山さんしかいない」と述べ、吉村美栄子知事の激励メッセージが披露された。第一声には榛葉賀津也党幹事長が駆け付け、「絶対にこの国になくてはならない政治家だ」と訴えた。その後は山形市内で街頭演説し、午後から西村山地方に入った。

石川 渉候補(共新)

 山形市の党県委員会で出陣式を行い、本間和也県委員長らから「県選挙区で勝利し、日本の新しい政治をつくる大きな一歩を踏み出そう」などと激励を受けた。第一声後は山形市や米沢市を遊説し、党が掲げる政策を訴えた。上山市のスーパー前では憲法9条の改正阻止や対話による平和外交の実現、消費税減税をはじめとする物価高騰対策を挙げ、「いま求められているのは皆さんの暮らしを支える政策だ」と強調。沿道の支持者から「頑張れ」と声援が飛び、笑顔でグータッチを交わした。

小泉 明候補(N新)

 山形市の県庁前で第一声を放った後、市街地を自転車で移動しながら、中学校や高校、公園、公民館付近といった人目につきやすい場所にある掲示板を中心にポスター張りに努めた。天童と東根、尾花沢の各市でもボランティア数人がポスターを張った。午後にはJR山形駅の西口側で街頭演説し、NHKのスクランブル放送化の実現などを訴えた。小泉氏は「私の知名度はまだ低い。知らない人の演説は誰も聞かないと思うので、ポスターを地道に張り続け、顔を覚えてもらうことに努める」と話した。

大内理加候補(自新)

 山形市内で必勝祈願祭、出陣式を行い、選対本部長の遠藤利明県連会長が「自公連立政権でコロナ対策、物価高・原油高対策にしっかり取り組む。皆さんの熱い思いで大内さんを勝たせてほしい」と訴えた。山形市役所前で第一声を放ち、遠藤氏と共に地元の同市七浦をはじめ東南村山地域を遊説。夜は山形、天童両市で個人演説会を開いた。応援弁士を務めた佐藤孝弘山形市長は県内29市町村長による支援組織の発足を例に挙げ「市町村は予算として反映させられる国会議員を求めている」と強調した。

県民の声―農業支援/賃金引き上げ/経済対策

 参院選が22日公示された。相次ぐ物価高、経済停滞が社会に暗い影を落とし、人々は将来の明るい展望を描けないでいる。候補者、政党に何を期待するのか。県内の有権者の声を聞いた。

 ▽鶴岡市城北町、山形大農学部4年清水寛子さん(22)「食料やガソリン価格の高騰で、自分や周りの学生は苦しい生活を送っている。奨学金の返済もあり今後の暮らしが不安。学生への支援充実などを推進する政党や候補者を選ぶ」

 ▽戸沢村津谷、農業二戸部康之さん(39)「肥料の高騰や米価下落の影響を受け、設備投資に手が回らない。いい作物を育てるには補助金も必要。作業効率面で苦労の多い中山間地域への支援など、農業関連の政策を重視して投票したい」

 ▽米沢市笹野、会社員小出明美さん(41)「物価高騰が進む一方で給料は上がらない。特に中小企業は昇給が難しく、国主導で賃金を引き上げる動きを進めてほしい。多様な価値観や生き方が認められる中、国の保障や税金の制度は昔のまま。将来の不安がない世の中になってほしい」

 ▽遊佐町白井新田、農業高橋義博さん(50)「肥料や農機具の燃料費などが高騰し、農家を取り巻く状況は厳しい。農業や畜産の継続的な施策を打ち出す人に1票を投じたい。数字合わせではなく現場の実情に即した政治に期待する」

 ▽東根市中央3丁目、山形大農学部1年伊藤義琉(たける)さん(19)「経済に明るい見通しを持てない。就職先があるのか、就職しても物価高などで生活が苦しくなり奨学金を返せないのではという不安がある。祖父母が米農家だが、なり手が少なく大変そう。1次産業への支援も求めたい」

 ▽山形市あさひ町、無職山崎伸也さん(80)「年金生活で物価は高騰し、経済的に苦しい。新型コロナや少子高齢化など問題はさまざまある。内閣は何も動かず、野党の掲げる公約は実現性に乏しい。投票はするが、現時点で候補者に期待するのは難しいと思う」

 ▽飯豊町萩生、会社役員味田美代子さん(65)「新型コロナの経済対策は事業者の現状に即していないものもあった。現場の声を反映した取り組みを求めたい。ドメスティックバイオレンス(DV)や貧困で悩む親の支援も充実させてほしい」

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