県は28日、県内で27日に発生した大雨の被害状況をまとめ、発表した。
県によると、28日午前9時半現在、尾花沢市や新庄市など7市町で避難所が開設され、最大避難者数は計233人に上った。同日午前8時15分までに全て閉鎖された。建物被害は床下浸水などが新庄市や最上町で複数確認されている。人的被害の報告はない。
新庄では家具など運び出しに追われ
床上・床下浸水が計4戸確認された新庄市末広町では28日、水に浸った家具などの運び出しに追われる住民の姿が朝から見られた。自宅兼店舗地下にある製麺施設に水が流れ込んだというラーメン店「末広」の店主村岡和久さん(61)は「製麺機は無事だったが、置いていた食器や小麦粉が水に漬かってしまった。片付けのめどが付かず、営業再開まで数日はかかるかもしれない」と肩を落とした。
JR2路線乱れる
27日の大雨の影響で、県内のJRは28日も奥羽本線と陸羽東線が運休するなど約250人の足が乱れた。
JR東日本山形支店によると、奥羽本線は新庄以北で上り1本が区間運休し、下り1本が42分遅れた。上りは院内(秋田県湯沢市)―新庄間で始発の車両が確保できず、下りは午前8時20分ごろ羽前豊里―真室川間で、運転席モニターに地上設備の異常が表示され緊急停車した。陸羽東線は新庄―鳴子温泉(宮城県大崎市)間で線路や地上設備の点検のため、始発から上下6本が運転を見合わせた。
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