置賜に大雨特別警報 県上空に線状降水帯、飯豊で橋崩落し車流出か

2022/8/4 08:29
豪雨の影響で駐車場が冠水した飯豊町町民総合センターあ~す=3日午後6時45分、同町椿(飯豊町教育委員会提供)

 活発な前線の影響で3日、本県上空に線状降水帯が発生し、県内は置賜地域を中心に記録的な大雨を観測した。気象庁は同日夜、米沢、長井、南陽、高畠、川西、飯豊の6市町に大雨特別警報を発表、南陽、長井、飯豊、川西、高畠の5市町が警戒レベル5の避難情報「緊急安全確保」を出し、住民が避難するなどした。飯豊町では小白川に架かる橋が崩落して車両1台が流されたとの情報があり、県警が捜索している。県は6市町に災害救助法を適用することを決めた。

 山形地方気象台によると、県内で大雨特別警報が発表されるのは初めて。飯豊町高峰で3日午後7時10分までの24時間降水量が観測史上最大の204ミリを記録した。

 関係機関の情報を総合すると、飯豊町の小白川が増水し、県道長井飯豊線大巻橋が崩落。車両1台が巻き込まれて流されたとの情報があり、車内に人がいたかなどは不明。大巻橋に併設の水道橋も壊れ、町南部で断水が出ているもよう。

 飯豊町では、県道沿いの田んぼに軽乗用車が転落し、助手席の10代男性が意識不明の重体、運転していた80代男性が手にけがを負った。大雨で視界不良だったという。

 南陽市梨郷地区では小規模な土砂崩れが発生。小国町小渡地区の荒川では溢水(いっすい)が確認された。南陽、高畠、飯豊などで床上・床下浸水が複数出ている。

 JR各線は3日、山形新幹線つばさが上下計18本運休するなど大幅に乱れた。JR東日本は4日昼ごろまで、山形新幹線福島―新庄間で運転を見合わせる予定。

◆大雨特別警報 台風や前線の活動などにより、数十年に1度クラスの経験したことがないような大雨となっている場合、気象庁が市町村単位で発表する。発表された時点で、対象地域では土砂崩れや浸水といった災害が既に起きている可能性が高いとされる。警戒レベルは最高の5に相当。これまでに2018年の西日本豪雨や19年の台風19号(東日本台風)などで発表された。

山形気象台、最大級の警戒呼び掛け

 山形地方気象台は3日夜、本県で初めて発表された大雨特別警報について説明会を開き、「これまでに経験したことのない大雨となっている」と最大級の警戒を呼び掛けた。4日明け方まで特別警報級の警戒が必要で、朝以降には次第に収まる見通しという。今回、線状降水帯も県内で初めて発生し、この影響で長井、飯豊、小国などで記録的な大雨となった。

 気象台によると、本県上空に停滞している前線に、台風などがもたらした南からの暖かく湿った空気がぶつかり、線状降水帯が発生した。気象庁は2021年6月から線状降水帯の情報を発表している。4日朝には前線が南下し、雨の勢いは弱まる見込みという。

 気象台によると、3日午後9時40分時点の24時間降水量はいずれも観測史上最大で、小国276ミリ、飯豊町高峰267ミリ、長井224ミリ。米沢192ミリ(8月の観測史上最大)。

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