水稲栽培、アプリで記録 農業法人米シスト庄内など開発

2022/8/18 11:00
水稲の栽培管理の効率化を図ったアプリ「RiceLog」と、開発に携わった佐藤優人専務=庄内町・米シスト庄内

 農業法人米(ベイ)シスト庄内(庄内町、佐藤彰一社長)は、水稲に特化した栽培管理アプリ「RiceLog(ライスログ)」を、ソフトウエア開発のエス・ジー(東京都)と共同開発した。作業の効率化と、ベテランから若手への技術継承を同時に実現した。稲作に従事する上で「欲しい」と思った機能が盛り込まれており、農家による農家のためのアプリになっている。

 開発のきっかけは、同社の佐藤優人専務自身の体験にあった。佐藤専務は2010年に入社し、父である社長から水稲栽培のノウハウを学んできた。その多くは、長年の作業で培った勘や感覚が元となっていた。主な従業員は60代以上3人と30代以下3人で、40~50代がいないという、開きのある年齢構成も、アプリ開発につながっている。「父が蓄積したノウハウをすぐ継承するのは難しい。職人性をなくして、農業マニュアルをつくりたい」と感じたという。

 今年2月にリリースされたライスログには▽お知らせ▽作業マップ▽年次レポート―といった機能がある。「お知らせ」は口頭での申し送りをしなくても済むように、田んぼのタイムリーな状況を表示し、登録ユーザー全員の携帯電話やスマートフォンにプッシュ通知する。また、「作業マップ」には田んぼの地番、面積、品種、メインの耕作者を入力できる。代かき、田植えなど季節ごとの作業の進行状況も記録でき、作業の重複や漏れを防ぐ。

 作業した日や1日当たりの作業量は「年次レポート」として記録され、田んぼごとの傾向などをつかむのに役立つ。刈り取りの目安となる累積気温も表示される。

 佐藤専務は「これまで感覚に頼っていたものを数値化でき、高齢者でも入力しやすいものを目指した」と語った。1契約当たり年額5500円で、ユーザー登録は何人でも可能。問い合わせは同社0234(42)1181。

【関連リンク】

水稲に特化した栽培管理アプリ RiceLog

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