米沢-喜多方間、通れぬまま 国道121号大峠道路

2022/8/18 12:14
国道121号の被害箇所。8月の豪雨で被害が拡大、道路の一部が崩落した=8月6日、米沢市入田沢(国際航業撮影・提供)

 置賜を中心にした豪雨で、米沢市と福島県喜多方市を結ぶ国道121号の大峠道路は被害発生から半月にわたって全面通行止めが続いている。6月の大雨でのり面が崩落した箇所も被害が拡大しており、復旧の見通しは立っていない。崖の上という地理的条件や地質の複雑さから、いまだ修復の方法が定まらないことが影響している。

6月崩落、豪雨で拡大/修復見通せず

 被害地点は米沢市入田沢の八谷トンネルの北側。6月末の豪雨で東を流れる川が増水し、道路下部が削られてのり面の一部が崩落した。応急処置をし片側交互通行としていたが、今月3日の豪雨では車線の一部も崩落。被害範囲は幅約70メートルに拡大した。現場が谷から約25メートルの高さの崖の上に位置し、復旧工事のために橋などの大規模な構造物が必要になる可能性もあるという。県置賜総合支庁道路計画課は国土交通省などと連携し、安全な方法を探る調査を進めているが、周辺の地質の状況が複雑で、調査自体が難航している。

 同課は「一日でも早く全面通行止めを解除したいと作業を進めているが、全面復旧の方法が固まらないと仮復旧も難しい。安全のため、ご理解をお願いしたい」としている。

 今月の豪雨では約1キロほど福島県側に進んだ地点でも、約110メートルにわたって道路が流出する被害が発生。高低差が少ないため工事の難易度は高くないが、その他3カ所でも道路の損傷が確認されている。

観光に打撃、長期化懸念

 121号は会津地方から訪れる観光客の利用が多く、米沢の観光関係者らに打撃となっている。小野川温泉旅館組合の斉藤孝夫組合長(51)は「全面通行止めを知らずに迂回(うかい)し、大変だったというお客さんもいた。121号が通れないならと訪れるのをやめる人もいるだろう」と長期化を懸念する。通行止め区間に近い同市入田沢の道の駅田沢は客足が見通せず、6日から食堂を臨時休業中だ。田中広太郎駅長(75)は「人の流れが戻り始め、お盆は書き入れ時と期待していたが、売り上げはゼロといっていいくらい」とこぼす。「すぐに復旧とはいかないだろうが、紅葉シーズンに間に合うよう、せめて早期に片側交互通行にしてもらえたら」と続けた。

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]