観光宿泊減、全国より小幅 本県20、21年の宿泊者数・やまぎん研究所分析

2022/9/21 11:16

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 山形銀行のやまぎん情報開発研究所が宿泊観光に焦点を当てたリポートで、本県の2020年、21年の宿泊者数の前年比での減少幅が全国より小さかったことが分かった。従来より外国人旅行者の割合が少なかったことが背景にある。観光への逆風が続く中、公的支援を活用し、ポストコロナを見据えた観光事業者の挑戦も進められている。

公的支援活用、再生へ動き

 観光庁の宿泊旅行統計調査によると、新型コロナウイルス禍により、県内の20年の延べ宿泊者数は前年比36.9%減の351万人、21年は1.8%減の345万人だった。全国の前年比での減少幅と比較すると、20年は7.4ポイント、21年は2.4ポイント、本県の方が小さかった。一方で参考値として算出した22年4~5月の前年同期比は全国が63.5%増だったのに対し、本県は40.6%増と2割ほど伸び幅が小さかった。

 コロナ禍で長期間にわたって打撃を受ける宿泊観光関連事業者が再生していくため、観光庁や経済産業省などによる多様な公的支援が用意されている。これを利用し、県内事業者らが新しいツーリズムへの対応などに挑戦中だ。同研究所は例として、銀山温泉(尾花沢市)の銀山荘の取り組みを紹介。大正~昭和初期の洋風和館建築物を改装オープンしたほか、1施設で宿泊・食事・滞在を完結するのではなく、旅館外での飲食を含めて温泉街で滞在を満喫する新たな過ごし方を提案している。

 同研究所は20年4~5月に全国に緊急事態宣言が発出された際、県内では感染拡大防止のため温泉組合が主導し、温泉街全体での一斉休業が相次いだことに触れ「こうした地域の一体感がコロナ禍からの観光地再生に向けても発揮されることで県内観光が充実していくことが期待される」とまとめた。

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