海と山のそばに小さな図書館 遊佐の2施設に本棚設置

2022/9/22 08:03
その場で読書を楽しめ、無料でお気に入りの本も持ち帰ることができる「海のとしょかん」=遊佐町・サンセット十六羅漢

 遊佐町立図書館(阿部秀雄館長)が手掛ける「海のとしょかん」と「山のとしょかん」が町内にオープンした。町民や観光客に本に親しんでもらおうと、海がサンセット十六羅漢、山が農林漁業体験実習館「さんゆう」のそれぞれ施設内に本棚を設置。小さな“としょかん”には古くなった絵本や小説を置き、その場で読書するだけでなく、誰でも気に入った本を無料で持ち帰ることができる。

 きっかけは、新型コロナウイルス禍で図書館の利用が制限され、町民から「いろいろな場所で本が読めるようにしてほしい」と声が届いたことだった。昨年度から中心部にある町立図書館とショッピングセンター・エルパ内の一角にリサイクルコーナーを設けていたが、今年7月に沿岸部と山間部にも拡大した。

 町立図書館で利用実績が減り、25年ほどの保管期限を過ぎて除籍になった本と、年1回の古本市などで町民から提供を受けた本を、両としょかんに160冊ずつ集めた。

 海のとしょかんは、日本海の絶景を眺め、ラーメンやコーヒーを味わいながら、本を読める。鳥海山麓にある山のとしょかんも、手打ちそばなどの食事と読書が楽しめる場所となった。エルパ内のリサイクルコーナーも「町かどとしょかん」としてリニューアルした。

 小説が多いが、子ども向けの絵本や旅行ガイド、雑誌などもそろえた。気に入った本があれば、1人何冊でも持ち帰り可能。申し込みや申請をする必要はなく、冊数が少なくなれば随時補充していくという。阿部館長は「不要になった本も募集している。食事やドライブの合間に気軽に読書を楽しんでほしい」と話した。

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