自動操船ヨット、酒田-飛島で実証実験

2022/9/23 20:49
飛島に向けたテスト航海のため、伴走船にえい航される自動操船ヨット(手前)=酒田市・酒田港

 自動操船ヨット(帆船型ドローン)で酒田港と飛島を結ぶ実証実験が23日、行われた。港湾内を伴走船でえい航した後、ヨットは飛島に出航。途中、風が弱まったため飛島までは到達できなかったが、洋上約6キロを自動航行して操船性能は確認できた。27日ごろまで飛島の海岸で海洋ごみの運搬、アワビの漁場となる藻場の調査、密猟監視などのテストを行う。

 開発したエバーブルーテクノロジーズ(東京)の野間恒毅社長(54)らが酒田港から伴走船に乗り込み、午前7時半ごろテスト航海に出港した。この日は風が弱く、時速は3キロ程度。酒田港から39キロ離れた飛島まで、日没前に着けない見通しとなり、港側への潮流も強かったことから、途中からえい航した。野間社長は「テストには条件が悪かったが、初めて日本海の外洋での自動航行に成功した。指示通り進むことが確認できた」と収穫を口にした。

 自動操船ヨットは全長2.3メートル、全幅1.3メートルで1人乗り帆船を改造した。スマートフォンで航路を指定すると、風を捉えて自動操船するシステムを搭載。積載可能な荷物の重量は約100キロ。風況によるが航行速度は時速4キロほどで、順調に進めば飛島までの所要時間は10時間ほど。全長3メートル未満、2馬力以下のため船舶免許は必要ない。

 生活物資も運ぶ飛島の定期船は強風と高波で欠航することが多い。自動操船で航行できれば、物資輸送などでの活用が期待される。

 実証実験はNTT東日本山形支店と酒田市、同社などの「飛島スマートアイランド推進協議会」がDX(デジタルトランスフォーメーション)で離島の課題解決を図る、国土交通省の補助事業を活用して実施している。

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