庄内中高一貫校の校名「致道館」に内定 県内2例目、24年開校

2022/10/1 08:51

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 鶴岡市の鶴岡南高と鶴岡北高を統合し、県立中学校を併設する庄内中高一貫校(仮称)の校名が「致道館」に内定したことが30日、関係者への取材で分かった。県内2例目の中高一貫校として2024年4月に開校する。県教育委員会は10月4日の県議会文教公安常任委員会で内定した校名を報告する予定。

 校名は中学・高校共通となる。6月に公募され、両校長と教育関係者で構成する開校準備委員会が検討していた。今後は校章と校歌の制作が進められる。校章は素案を公募し、校歌の作詞・作曲は専門家に依頼する。校章は23年6月、校歌は同年12月の公表がそれぞれ予定されている。

 致道館は国指定史跡で旧庄内藩主酒井家9代忠徳(ただあり)が1805(文化2)年に創設した旧庄内藩校。現在は約7千平方メートルの敷地に聖廟(せいびょう)、講堂、藩主が使用した御入間(おいりのま)などが残っており、無料で公開されている。藩校は全国に約280校、東北に約30校、県内に7校あったとされるが、東北では致道館が唯一現存する。

 県内で県立高校名の一部に藩校名が採用されたのは米沢興譲館、上山明新館、松山里仁館(02年3月閉校)といった例がある。

 今回の中高一貫校について、開校準備委員会は▽庄内地域への設置▽中高とも通学区域は県内一円―といった点を考慮し、所在地の「鶴岡」を冠しない判断に至ったとみられる。

 併設型高校として使用される鶴岡南高は現在、グラウンドにプレハブの仮設校舎2棟が建設され、2学期の開始に合わせて教職員と生徒が移転した。開校までに校舎を大規模改修する。

 併設型中学校になる鶴岡北高は校舎を部分的に改修し、給食関連施設、交流施設、技術室などを整備する。劣化の状況に応じた設備改修も行う。

◆致道館 当時の退廃した士風を刷新し、学業と藩政の振興を図るため、旧庄内藩主酒井家9代忠徳が1805(文化2)年に創設した旧庄内藩校。教育の特色は「天性重視・個性伸長」「自学自習」「会業(小集団の討議)の重視」で、校名は論語の一節「君子学んで以(もっ)て其(そ)の道を致す」(優れた人物は一生懸命勉学に励むことで自然と人間の進むべき道が身に付く)に由来。幕府は朱子学を正学としていたが、忠徳は徂徠(そらい)学を教学とした。国指定史跡で現在は鶴岡市が所有し、致道博物館が指定管理者。同市馬場町。

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