予定の全15疾患、3日から治療受け入れ 山形大重粒子センター

2022/10/1 09:29
山形大は、10月3日に東日本重粒子センターが本格稼働と発表。治療対象が大幅に広がる=山形市・同大医学部

 山形大は30日、山形市の同大医学部東日本重粒子センターで当初予定していた全疾患の治療受け入れを10月3日に開始すると発表した。治療を先行していた4種類に、すい臓がんや肺がんなど11種類が加わる。乳がんなど現在対象になっていない疾患の治療研究にも取り組み、年間600人の治療を目指す。

 同センターは昨年2月、固定照射室での前立腺がんへの照射治療をスタートした。今年3月に回転ガントリー照射室の運用が始まり、頭頸(とうけい)部がん、手術後に局所再発した大腸がん、骨盤部の骨軟部がんの治療に当たっている。

 呼吸に伴って動く臓器の腫瘍に、息を吐いたタイミングで照射できるようになるなどし、すい臓や肝臓、子宮頸部(けいぶ)、食道、肺、腎臓など11種類のがんに対応可能となる。

 この日、同大医学部で開いた記者会見で、玉手英利学長は「学内外の関係者の思いと献身的な努力で事業が進み、本格稼働となることを喜ばしく思う」とあいさつ。根本建二センター長は「公的医療保険の対象が広がり、一般的な治療になってきた。治療のオプションとして取り上げられる環境にし、1人でも多くの人を救いたい」と語った。

 センターには2020年10月以降、東北各県や新潟県、北海道などから853人の紹介があり、前立腺を中心に558人が治療を終えた。韓国からの問い合わせもあり、新型コロナウイルス禍が収束すれば、海外からの受け入れも進める。

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