みどりのまなび、樹氷再生へ稚樹植栽 山形・蔵王山

2022/10/1 22:13
樹氷再生への願いを込め、試験植栽地にアオモリトドマツの稚樹を移植する親子=山形市・蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅前

 山形新聞、山形放送の8大事業の一つ「みどりのまなび 樹氷再生への歩みプロジェクト-やまがたの森ファミリースクール 秋の教室」が1日、山形市の蔵王山で開かれた。7月の「夏の教室」に参加した親子9組計19人が再び現地を訪れ、樹氷を形成するアオモリトドマツの稚樹を試験植栽地に移植した。

 蔵王ロープウェイ蔵王山麓駅前で開会式が行われ、主催者代表の寒河江浩二山形新聞社長・主筆(山形新聞グループ経営会議議長)が「思いを託して植えた木がアオモリトドマツの森となって復活することを期待する」とあいさつ。8月に本県で開かれた「山の日」全国大会などに触れ「樹氷再生への思いを全国に広げていきたい」と述べた。

 来賓の益田健太林野庁山形森林管理署長は「蔵王で樹氷と豊かな森が再生していく様子を見守ってもらいながら、山や緑に関心を持ち続けてほしい」と呼び掛けた。入山時の注意確認に続き、参加者代表の蔵王一小5年高橋羽珠(はじゅ)さん(10)と母の麻奈美さん(41)が「私たちの力で1本でも多くアオモリトドマツを増やしていこう」と力強く誓った。

 参加者は、標高約1400メートル地点に広がるアオモリトドマツの自生地で「夏の教室」の時に見つけておいた稚樹を採取。約1600メートルの地蔵山頂駅に移動し、同駅近くに広がる試験植栽地に移植した。三宝荒神山のトレッキングにも挑戦し、紅葉観賞を楽しんだ。

 「みどりのまなびプロジェクト」はSDGs運動の一環として、山形森林管理署と県、やまがた森林(もり)と緑の推進機構の協力を得て企画し、2年目。全行程でのマスク着用やこまめな手指消毒など、新型コロナウイルスの感染予防対策を徹底して行った。

 アオモリトドマツは虫の食害により相次いで枯死し、地蔵山頂駅周辺は約17ヘクタールにわたり枯死木が広がっている。

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