庄内中高一貫校「致道館」公募で最多 広く認知、県民に親しみ

2022/10/5 08:42
庄内中高一貫校(仮称)の校名に決まった旧庄内藩校の「致道館」=鶴岡市馬場町

 県教育委員会は4日、鶴岡市の鶴岡南高と鶴岡北高を統合し、県立中学校を併設する庄内中高一貫校(仮称)の校名を「致道館」と発表した。6月に行った公募で最多の応募数だった。県教委は「広く認知されており、県民に親しみのある校名と思われる」と選定理由を説明している。

 中高共通の名称のため「致道館中学校」「致道館高校」となる。公募結果は応募総数713件のうち致道館103件、鶴岡致道館62件、鶴岡45件、鶴翔27件―などだった。

 県教委は、庄内藩の藩校だった致道館が個性に応じて才能を伸ばすことや、自ら考えて学ぶ意識を高めることなどを重視していたとし、「新設校の基本理念に通じている」としている。

 県内2例目の中高一貫校として2024年4月に開校する。今後、校章や校歌の制作を進め、23年の県議会6月定例会に県立学校設置条例の改正案が提出される。

「驚き」「新鮮」―1期生ら反応

 鶴岡南高、鶴岡北高両校の現1年生は開校時に併設型高校の1期生となる。新名称の知らせを聞いて、鶴岡南高の猪口愛華(まなか)さん(16)は「もっと近代的な名称になると思ったが、地元の藩校名だったので驚いた」、長谷川皓正(こうせい)さん(15)は「新しい名称にまだ実感がないが、準備が進んでいると思うと楽しみ」とそれぞれ話した。

 鶴岡北高の佐藤茉優(まひろ)さん(15)は「昔の藩校名を使うとは考えておらず、新鮮だった」、五十嵐清乃(さやの)さん(15)は「歴史ある校名で気に入った。国指定史跡の致道館と同じ名称で、当惑しないか心配な面もある」と感想を述べた。

 旧庄内藩校の国指定史跡「致道館」(鶴岡市馬場町)の富樫恒文統括文化財保護指導員は「藩校致道館が1873(明治6)年に閉校して以来、約150年ぶりに致道館を冠した学校ができ、大変うれしい」と喜びを口にし「多くの人たちが教えの伝統を守り伝えてきた。中高一貫校に藩校の特色が受け継がれてほしい」と期待した。

先人も喜んでいる

 酒井忠久致道博物館代表理事・館長(旧庄内藩主酒井家18代当主)の話 致道館にはかつて今の小学校から大学院までに当たる学制があり、自ら考え学ぶことを重んじた。中高一貫校の名称としてふさわしいと感じる。入学する生徒には自らやる気を起こして勉学に励み、多方面で活躍してほしい。庄内入部400年という節目の年で、先人も喜んでいるのではないか。

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