本県の強みや成長が期待されるテーマでビジネスに取り組む創業者、創業希望者による「やまがたビジネスプランコンテスト」が26日、山形市の霞城セントラルにあるジョージ山形でオンラインを併用し開かれた。8チームがプランを発表し審査の結果、太陽光を特定の波長に変換してより栄養価の高い野菜を栽培することが出来るフィルムの販売を提案した「q.」(キュードット)(米沢市)が最優秀賞に選ばれた。
書類審査で選ばれた個人、企業、団体の8チームは10月から研修やプランを磨くワークショップに取り組み、この日の公開プレゼンテーションを迎えた。1チーム7分で発表し、小野寺忠司山形大アントレプレナーシップ開発センター長ら5人が新規性・独創性、市場性・成長性、収益性、地域貢献性、起業への熱意の観点で審査した。
山形大大学院生4人でつくるキュードットは、国民の健康状態改善が急務として、栄養価が高い機能性野菜に着目した。既存ビニールハウスに設置でき、野菜の栄養価が高まる自社開発フィルムを製造、販売し、健康増進と農家の所得向上に貢献。2030年に売上高100億円以上を目指すと発表した。
PRや連携促進のため、投資家、金融機関、企業代表も聴講し、計約50人が発表を聞いた。コンテスト後にフォローアップ研修を実施し、発表プランの事業化を目指す。県が主催し3回目。山形放送が受託して運営した。
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