カクレトミヨ、推定個体数増加し1840匹 東根の小見川などで、住民ら調査

2022/12/1 12:25
小見川で捕獲されたカクレトミヨ

 東根市大富地区の小見川などに生息する希少淡水魚「カクレトミヨ」の2022年度個体数推定調査が29、30の両日、小見川周辺で行われた。捕獲数に基づいて算出された推定個体数は昨年度より600匹以上多い1840匹となり、生息環境が安定化している傾向が確認された。

 カクレトミヨは環境省のレッドリストで「絶滅危惧IA類」に分類される。調査は市や県、地元住民団体などでつくる市「イバラトミヨ生息地」保存連絡協議会(会長・半田博市教育長)が行った。作業には地元住民や山形大の学生ら約30人が参加。約400メートルの県天然記念物指定区に29日、計200個のわなを設置し、30日に仕掛けを引き上げて捕獲数を確認した。

個体数指定調査でわなを引き上げて生息状況を確認する関係者=東根市

 20、21の両年度はいずれも捕獲数48匹、推定個体数1215匹だった。今回は20匹多い68匹を捕獲し、これに伴い推定個体数も625匹増加した。事務局の市生涯学習課は「流域の藻刈りの回数を増やすなどの活動が奏功したと考えており、今後も保全活動を継続したい」としている。

 調査では13、14年度に1匹しか捕獲できず、推定数を算出できない事態に陥ったが、住民が流域の草刈りを行うなどして生育環境の保全に取り組み、18年度以降の捕獲数は48~95匹、推定個体数は約1200~2600匹で安定している。

 同協議会副会長で清流の里おおとみ保全推進協議会の斎藤幹雄会長は「市内外から学生ら若い世代に参加してもらいありがたい。地元も連携しながら保全に取り組みたい」と話した。

 カクレトミヨは「イバラトミヨ特殊型」として同市や天童市高木地区に生息。21年度に山形大関係者らの研究で新種として認められた。

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