花笠音頭奏でる「メロディー道路」 山形・市道に完成

2022/12/4 21:50
車両が走行すると「花笠音頭」が流れる市道=山形市大森

 山形市の山寺へと向かう同市大森の市道に、自動車が走行する際に生じるタイヤと路面の摩擦音で音楽を奏でる「音響道路」が完成した。約230メートルの区間で花笠音頭が流れる。ザペック工法と呼ばれる凍結抑制舗装を施して走行車両の安全性を高めるとともに、本県の観光PRと居眠り事故防止の効果が期待される。

 同技術を開発した世紀東急工業(東京)、高原建設(山形市)が整備した。世紀東急工業によると、他県では観光地などで施工実績がある音響道路だが、本県では導入事例がない。山形市と連携し今回、試験施工として同所に設置した。

 音が出る道路の仕組みは、路面に横方向に刻まれた複数の溝にある。車両が走行した際、1秒間に溝をいくつ通過したかで周波数が決まり、音程が定まる。溝は30ミリ~110ミリ間隔で設けられ、溝の間隔が広いと低音、狭ければ高音が出るという。

 施工場所は山寺へと抜ける大森トンネル手前の片側車線。通行すると「花の山形、もみじの天童~」とのメロディーが周囲に響き、車内にいても楽しむことができる。ジャンルを問わずさまざまな音楽を奏でられる中、本県ならではの「ご当地ソング」として花笠音頭を選択した。

 道路にはゴムチップなどの凍結抑制防止剤を組み入れ、冬場のスリップ事故防止につなげる。両社は「音響道路と凍結抑制舗装工法を組み合わせた。その技術力を山形から全国に発信したい」としている。

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